FXレポート

欧州財政問題の動向に伴うリスク許容度の変化に注目か!?

昨日のドル円は、祝日明けとなった東京市場において日経平均の株安に加え、本邦輸出勢の売りが観測されると77.019円まで軟化しました。その後、欧州市場では、11月の独企業景況感指数が市場予想を上回ったことが好感されたものの、格付け会社フィッチがポルトガルの国債格付けを引き下げるなど強弱ミックスで手がかりとならずドル円は77円前半の小動きに。NY市場では、メルケル独首相が「ユーロ共同債には断固として反対」「ユーロ共同債発行の条件は整っていない」と発言したことを受けて、ユーロドルでのドル買いが強まり、ドル円はつれる形で77.20円付近まで上昇したものの、市場参加者が減少していることもあり、上値が限定的になると77.102円(前日比:-0.214)まで小幅に値を崩し取引を終えました。

ユーロ円は序盤、日経平均やアジア株式の軟調推移を受けて、リスク回避の円買いから102.90円付近まで軟化しました。しかし、欧州市場に入ると、強い独経済指標をきっかけに欧州株式やGlobexのNYダウ先物が上昇すると、投資家のリスク回避姿勢が改善して103.447円まで反発。NY市場では、メルケル独首相がユーロ共同際について否定的な見解を示したことがユーロの重しとなり、一時102.711円まで下落し102.890円(前日比:-0.297)で取引を終えました。


≪2011年11月24日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り26% 買い74%
ユーロ・円  :「ブル」売り23% 買い77%
ユーロ・ドル :「ベア」売り38% 買い62%
英ポンド・円 :「ブル」売り21%  買い79%
豪ドル・円  :「ブル」売り12% 買い88%
NZドル・円  :「ブル」売り10% 買い90%

【今日の主な経済指標】
16:00 DEM  輸入物価指数[前月比] 10月
16:00 DEM  輸入物価指数[前年同月比] 10月
16:45 FRF  消費者信頼感指数 11月

               今日のトレードポイント

本日は、主な米経済指標が控えていないことから、欧州の財政問題に関するヘッド
ラインや欧米株価動向に伴うリスク許容度の変化が注目となろうか。ただ、直近の
ドル円の値動きを考慮すると、欧州の信用不安などでリスク回避から下押しとなって
も、ドル買いと円買いに挟まれる格好となり狭いレンジ取引で終始していることから、
RSIやストキャスティクスを頼りに取引を検討するのもいいかもしれない。


[今日の予想レンジ]
ドル・円   76.50-78.00  ユーロ・円 102.00-103.50  ポンド・円 118.50-121.00

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