FXレポート

注目の米雇用統計!!リスクオン相場になるか!?

昨日のドル円は序盤、ギリシャの国民投票が懸念され対ユーロでのドル買いが優勢になると、
ドル円もつられて78.159円まで上昇しました。しかしその後、東京市場が祝日休場のため
取引参加者の減少を背景に伸び悩むと78.00円付近での小動きに。欧州市場に入っても、新規
取引材料が乏しく78.00円付近で方向感のない動きが継続しました。しかしNY市場に入ると、
欧州中央銀行(ECB)理事会において政策金利が引き下げらたことを受けて、リスク回避の動き
から77.898円まで軟化したものの、その後のNYダウの上昇に伴って投資家のリスク許容度が
改善されたことから、78.083円(前日比+0.030円)まで上昇し取引を終えました。

ユーロ円は、ギリシャの国民投票を背景にEUやIMFの支援策が凍結されることが明らかになり、
欧州を取り巻く債務問題の懸念からユーロ売りが先行すると、106.65円付近まで下落しました。
欧州市場に入ると、欧州株式やGlobexのNYダウ先物の堅調な推移にくわえて、欧州中央銀行
(ECB)によるイタリア・スペイン国債の購入観測などを背景にユーロに買い戻しが入り107.90円
まで反発。しかしNY勢参入後に、欧州中央銀行(ECB)の理事会で政策金利の引き下げが発表
されるとユーロが全面安となり、ユーロ円は一時105.579円まで軟化しました。ただ引けにかけて、
ギリシャのベニゼロス財務相が「国民投票は実施しない」と発言したほか、パパンドレウ首相が
「ユーロを国民投票で問うようなことは決してない」などの発言を受けて、国民投票が回避される
との見方が強まり、ユーロ買いが優勢になると107.913円(前日比:+0.656円)まで上昇し取引を
終えました。


≪2011年11月3日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り23%  買い77%
ユーロ・円  :「ベア」売り53%  買い47%
ユーロ・ドル :「ベア」売り87% 買い13%
英ポンド・円 :「ブル」売り47% 買い53%
豪ドル・円  :「ブル」売り28% 買い72%
NZドル・円  :「ブル」売り34% 買い66%

【今日の主な経済指標】
18:00 EUR  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
19:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前月比] 9月
19:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 9月
20:00 DEM  製造業新規受注[前月比] 9月
20:00 CAD  失業率 10月
20:00 CAD  新規雇用者数 10月
21:30 CAD  住宅建設許可件数[前月比] 9月
21:30 USD  非農業部門雇用者数変化[前月比] 10月
21:30 USD  失業率 10月
23:00 CAD  Ivey購買部協会指数 10月

                  今日のトレードポイント

本日の経済指標は、ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数、米非農業部門雇用者数変化、
米失業率が控えています。なかでも米非農業部門雇用者数変化は、市場予測が9.5万人と前回
の10.3万人から減少しているものの、3日米連邦公開市場委員会(FOMC)で7~9月期の景気認
識を上向きとしていることから、ポジティブサプライズになるか注目したいです。また、欧米
株式市場もギリシャの国民投票の回避に向けた動きに好感し、リスク選好の動きを強めている
ことから、ドルのサポート材料になりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.00-80.00  ユーロ・円 105.00-110.00  ポンド・円 124.00-127.00

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