FXレポート

ギリシャ財政問題解決に向けて国民投票か!?

昨日のドル円は、前日のNY市場においてギリシャのパパンドレウ首相が「ギリシャはユーロ圏加盟を巡る国民投票も実施する」と述べたことを受けて、欧州債務危機の先行き不透明感が高まったことを背景に、リスク回避の動きが強まり78.10円付近まで軟化しました。欧州市場に入ると、欧州株式やGlobexのNYダウ先物の堅調推移を受けて、投資家のリスク許容度が改善しユーロドルでユーロ買いドル売りが優勢になると、ドル円もつられて77.917円まで下押しに。NY市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文で「異例の低金利を少なくとも2013年半ばまで維持する」「経済見通しにかなりの下振れリスクがある」など期待されていた追加金融緩和策について言及されなかったことに嫌気し、ドル売りが強まる場面が見られたもの、下値では為替介入の警戒感が根強く売買が交錯したため、方向感に乏しい展開になり前日比-0.234円の78.053円で取引を終えました。

ユーロ円は序盤、ギリシャの財政支援策について国民投票を実施する意向を表明すると、リスク回避の動きが強まり一時106.884円まで下落しました。欧州市場に入ると、欧州株式の株高や時間外の米長期国債利回りの上昇を受けて、リスク回避の動きが後退し107.756円まで反発。NY市場では、米ADP雇用統計が市場予想を上回ったことを受けて、NYダウが堅調に推移するとリスク選好のユーロ買いから107.881円まで小幅に上昇しました。しかし引けにかけて、G20関係者から「ギリシャの国民投票まで、ギリシャ支援は凍結へ」との発言が嫌気され、107.257円(前日比:-0.024)まで値を崩し取引を終えました。


≪2011年11月2日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り25%  買い75%
ユーロ・円  :「ブル」売り49%  買い51%
ユーロ・ドル :「ブル」売り82% 買い18%
英ポンド・円 :「ブル」売り35% 買い65%
豪ドル・円  :「ブル」売り21% 買い79%
NZドル・円  :「ブル」売り18% 買い82%

【今日の主な経済指標】
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 10月
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 7-9月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 10月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 9月  


                           今日のトレードポイント

本日のイベントは、四半期非農業部門労働生産性、新規失業保険申請件数、欧州中央銀行(ECB)政策金利、ISM非製造業景況指数など複数の発表が控えています。ISM非製造業景況指数は前回の53.0から53.5の改善予想となっており、前日のADP雇用統計の強い結果を背景に上昇期待が高まっていることから、下落余地は限定的になるかもしれません。ただし、ギリシャの国民投票を懸念した動きも想定されるため、積極的に買い進むには注意が必要です。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.00-79.00  ユーロ・円 105.00-109.00  ポンド・円 122.50-126.00


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