FXレポート

ドル円は史上最安値を連日更新!!米経済指標に注目!!

昨日のドル円は序盤、NY市場で史上最安値を更新したことを受けて、政府・日銀による為替介入期待を背景に強含む展開に。しかし、安住財務相が「協調介入するのは大変なこと」との発言が伝わると、75.95円付近まで軟化しました。欧州市場では、NY時間に開催される欧州首脳会議への警戒感が高まるなかで明確な方向感が出ないなか、ドル円に仕掛け的な売りが入り75.719円まで下落し史上最安値を更新。ただ、NY市場に入ると、ドイツ議会で欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大案が可決されたことで市場に安心感が広がり、76.310円まで反発し76.202円(前日比:+0.201円)で取引を終えました。

ユーロ円は序盤、NY時間に欧州首脳会議を控え内容を見極めたいとの思惑から、様子見ムードが強まり105円後半での膠着相場になりました。欧州市場に入っても、英CBI製造業受注指数が市場予想を下回る結果になったものの、為替への影響は限定的でユーロ円は105.70円付近を小動き。NY市場に入ると、欧州首脳会議が開催されていたが「ギリシャ債の損失をめぐり、銀行団との協議が難航し一時中断」との報道が伝わると、リスク回避からユーロ円は104.753円まで急落しました。しかし引けにかけて、AFP通信が「中国がEFSFへの投資に合意した」と報じたほか、欧州首脳会議の声明草案で「EFSFを数倍にレバレッジすることを目指す」との認識が示されたことから、ユーロに買い戻しが入り前日比+0.272円となる105.978円まで上昇し取引を終えました。


≪2011年10月26日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 5% 買い95%
ユーロ・円  :「ブル」売り37% 買い63%
ユーロ・ドル :「ベア」売り85% 買い15%
英ポンド・円 :「ブル」売り23%  買い77%
豪ドル・円  :「ブル」売り17% 買い83%
NZドル・円  :「ブル」売り19% 買い81%

【今日の主な経済指標】
17:00 EUR  マネーサプライM3[前年同月比] 9月
18:00 EUR  消費者信頼感(確定値) 10月
18:30 ZAR  卸売物価指数(PPI)[前月比] 9月
18:30 ZAR  卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 9月
21:30 USD  四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 7-9月期
21:30 USD  新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD  住宅販売保留指数[前月比] 9月


                         今日のトレードポイント

本日の米経済指標は四半期実質国内総生産(GDP)、新規失業保険申請件数、住宅販売保留指数の発表が控えています。米景気の二番底懸念が根強いなか、四半期実質国内総生産の結果に注目したいです。市場予想では2.5%と前回の1.3%から大幅に改善しているものの、欧州の財政問題を背景に悪化するとの見方もあることから過度な期待は禁物となりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   74.00-80.00  ユーロ・円 104.00-108.00   ポンド・円 120.00-124.00

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