FXレポート

米経済指標の結果には動意乏しく、欧州圏に対して注目度高まる!!

本日のドル円は、欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)について独仏で規模拡大における意見に相違が見られていることからリスク回避のドル買い・円買いが優勢の展開となりました。欧州市場では特段目立った材料は見当たらなかったものの、週末のユーロ圏首脳会合を控えポジション調整主導でユーロが上昇に転じたことにつられる格好でドル円は77円台まで反発しました。NY市場に入ると米9月中古住宅販売件数・フィラデルフィア連銀景況指数が発表となりましたが、注目が欧州へと向いている中では為替に大きな影響はなく、ドル円は上値の重さが目立ったことでじりじりと値を下げる展開のまま、76.817円(前日比:-0.013円)まで値を戻して取引を終えました。

ユーロ円は欧州の債務問題に対する不透明感が根強く意識されるなか、週末のEU首脳会議を前に、欧州の債務問題に関する発言やニュースを待つ展開となりました。欧州市場では欧州当局者が「ギリシャの6回目の融資実行は疑いない」と発言をしたことで期待感の高まりから日本時間19時には高値106.293円まで上昇しました。しかし、高値をつけた後は週末に開催される予定の欧州首脳会議が延期になると報じられたことで市場の失望感売りが強まり、105円前半まで押し戻されましたが、延期を否定する発言も報じられたことで再び105円半ばまで値を戻すなど欧州関連の報道に一喜一憂する展開に。NY市場では欧州首脳会議の開催が決定されたことでリスク回避の巻き戻しを誘い、105.894円(前日比:+0.200円)で値を上げて取引を終えました。


≪2011年10月20日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り11%  買い89%
ユーロ・円  :「ブル」売り44%  買い56%
ユーロ・ドル :「ベア」売り82% 買い18%
英ポンド・円 :「ブル」売り25% 買い75%
豪ドル・円  :「ブル」売り18% 買い82%
NZドル・円  :「ブル」売り32% 買い68%


【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 四半期輸出物価指数[前期比] 7-9月期
09:30 AUD 四半期輸入物価指数 [前期比] 7-9月期
15:45 FRF 企業景況感指数 10月
17:00 DEM IFO企業景況感指数 10月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 9月
20:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
20:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 9月
20:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比] 9月
20:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 9月


                         今日のトレードポイント

週末に行われるEU首脳会合を意識した中で、本日はトリシェ欧州中央銀行総裁・レーン欧州委員などの講演を控えております。短期的ながらユーロを中心に方向感を伴って相場が動く可能性があるため、要人発言や欧州圏に関する報道には引き続き注意が必要となりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.00-78.50  ユーロ・円 104.00-106.50  ポンド・円 119.50-122.50

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