FXレポート

材料を探る中、狭いレンジ内で短期的な取引展開に!?

本日のドル円は、中国の7-9月期GDPが予想を下回る結果となったことで東京時間ではややドル売りが先行しましたが、動意材料に乏しいなかでEU首脳会議を週末に控えていることからポジションが傾きづらい相場となりました。欧州市場に入ると欧州圏の弱い指標結果が重石となり、クロス円の下げに引っ張られる形でじりじりと値を崩し、日本時間19時半過ぎには安値76.63円まで下落しました。NY市場ではダウ平均が前日比プラス圏に回復したことで、リスク選好の動きが強まりからドルが買い戻されましたが、上値を試す材料が乏しいことから極めて狭いレンジ内での取引を継続し、ドル円は76.833円(前日比:+0.014円)で取引を終えました。


ユーロ円は中国GDPを受けて失速したものの、EU首脳会議に対して様子見ムードが強く、東京時間では105.60円付近で底堅い展開となりました。欧州市場では仏-独10年債利回りスプレッドが過去最大に拡大し、独・ユーロ圏のZEW景気期待指数が低水準の結果となったことでユーロ圏の景況悪化に対する懸念が強まり、ユーロ売りが加速すると日本時間18時には安値104.779円まで下げ幅を拡大しました。NY勢の本格参入後は「ドイツとフランスが欧州金融ファシリティー(EFSF)を2兆ユーロに拡大することで合意準備」と報道されたことが好感されてリスク選好からユーロが反発となり、106円台まで回復しました。クローズ間際では利益確定に押されたことで、やや値を戻して105.671円(前日比:+0.195円)で取引を終えました。


≪2011年10月18日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 6%  買い94%
ユーロ・円  :「ブル」売り40%  買い60%
ユーロ・ドル :「ベア」売り82% 買い18%
英ポンド・円 :「ブル」売り20% 買い80%
豪ドル・円  :「ブル」売り18% 買い82%
NZドル・円  :「ブル」売り25% 買い75%


【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 8月
17:00 EUR 経常収支 8月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 9月
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
18:00 EUR 建設支出[前月比] 8月
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 8月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 8月
21:30 CAD 景気先行指数[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 9月
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 9月
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 9月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 9月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 9月
03:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


                  今日のトレードポイント

本日は米地区連銀経済報告(ベージュブック)、建設許可件数、住宅着工件数などの米重要指標を多
く控えております。指標結果に伴って為替相場も動く可能性があり、NY勢の参入時間帯での取引を
焦点とした展開になりそうです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.00-78.00  ユーロ・円 104.50-107.50  ポンド・円 119.50-122.50

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