FXレポート

米主要企業の好調な決算が下支えとなる展開に!!

金曜日のドル円は、格付け会社S&Pがスペインの格付けを「AA」から「AA-」へ引き下げたことを受けて、東京市場ではリスク回避の動きが先行しました。欧州市場に入ると、14日-15日にて開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議を前にして動きずらく、76円台後半を中心とした狭いレンジ内での取引に。NY市場に入ると、来週にも日銀が新たな円高対策を発表する可能性が報じられたことで円売りに反応し、また米主要企業の好決算発表によってダウ平均が大幅高となったことが好感されて77円台まで上値を伸ばしました。中盤以降は再びG20での結果を見極める動きが強まったことで横ばいに推移したまま、ドル円は77.247円(前日比:+0.387円)で取引を終えました。

ユーロ円はスペインの格付けを受けて一時ユーロ売りが先行したものの、中国のインフレ指標が予想を下回ったことで、106円台まで持ち直す展開となりました。欧州市場では伊首相の信任投票やG20財務相・中央銀行総裁会議の結果を見極めようとする動きが強まったことから、106円半ばで横ばいの推移に。NY勢の参入後は伊首相が信任を獲得したことを支えに欧州株式相場は反発となり、ユーロ円もつられるように日本時間23時半には高値107.448円まで上値を伸ばす展開となりました。しかし高値をつけた後は上値を追うだけの材料が乏しいことから次第に様子見ムードが強まり、狭いレンジ内での取引となったまま、107.239円(前日比:+1.309円)で取引を終えました。


≪2011年10月14日クローズ時点≫
ドル・円   :「ベア」売り61%  買い39%
ユーロ・円  :「ベア」売り83%  買い17%
ユーロ・ドル :「ベア」売り90% 買い10%
英ポンド・円 :「ブル」売り33% 買い67%
豪ドル・円  :「ブル」売り25% 買い75%
NZドル・円  :「ブル」売り42% 買い58%


【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 10月     
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 8月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 8月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 10月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 9月
22:15 USD 設備稼働率 9月

                           今日のトレードポイント

14日に円高抑制に向けた新たな措置を講じると報道されたことから、やや警戒感が強まっており、円が他通貨に対して急落となる可能性があるため、注意が必要かもしれません。また債務危機対応が進展することへの期待で注目を集めていたG20財務相・中央銀行総裁会議の結果後の展開を見極めたいでしょう。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.50-78.50  ユーロ・円 106.50-108.50  ポンド・円 120.00-123.00

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