FXレポート

注目の米雇用統計の発表!!雇用改善を示せるか!?

昨日のドル円は、東京市場で本邦輸出勢からの売りが観測されると73.70円付近まで弱含む展開になりました。欧州市場では、バローゾ欧州委員長が「欧州連合(EU)が銀行の資本強化のための協調行動を提案している」との発言を背景に欧州の債務問題の懸念が後退すると、ユーロドルでのドル売り圧力が強まりドル円は76.565円まで軟化。NY市場では、トリシェECB総裁が記者会見で「ECBが400億ユーロ相当のカバード債の購入を11月から開始する」「各国政府にすべての必要な措置をとるよう再度勧告」「ユーロ圏各国政府がEFSFを最大限活用するよう求める」との発言を受けて、ユーロ各国の債務問題の懸念が緩和しリスク選好の動きが強まると76.832円まで反発しました。ただ、引けにかけて、ポジション調整目的の売りが散発的に入ると76.681円(前日比:-0.083円)まで値を崩し取引を終えました。

ユーロ円は、東京市場にかけて新規取引材料の不足から102.30円前後でのレンジ取引に終始しました。欧州勢参入後には、一部で期待されていた欧州中央銀行(ECB)による利下げが行われなかったことに嫌気し、ユーロ売りが強まると一時101.654円まで下落。しかし、NY市場ではECB理事会後に記者会見でトリシェECB総裁が流動性供給措置の拡大するとの発表を受けて、ユーロ各国の財政問題の懸念が後退すると、投資家のリスク志向の高まりからユーロ買い円売りの展開となり前日比:+0.597円となる102.997円まで反発し取引を終えました。


≪2011年10月6日クローズ時点≫
ドル・円   :「ベア」売り55% 買い45%
ユーロ・円  :「スクウェア」売り50% 買い50%
ユーロ・ドル :「ベア」売り73% 買い27%
英ポンド・円 :「ブル」売り14%  買い86%
豪ドル・円  :「ブル」売り13% 買い87%
NZドル・円  :「ブル」売り27% 買い83%

【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 8月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 8月
14:45 CHF 失業率 9月
15:45 FRF 財政収支 8月
15:45 FRF 貿易収支 8月
17:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 9月
19:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 8月
20:00 CAD 失業率 9月
20:00 CAD 新規雇用者数 9月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 9月
21:30 USD 失業率 9月
23:00 USD 卸売在庫[前月比] 8月
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 8月


                        今日のトレードポイント

本日は日本時間21時30分に米雇用統計の発表が控えています。非農業部門雇用者数変化の市場予想は5.5万人、失業率の市場予想は9.1%になっています。直近の強い米経済指標を背景に雇用情勢の回復が示されると予想する声もありますが、振れの大きい指標なだけに強気一辺倒にはいかないと考えられます。また、仮に明るい内容が示された場合においても、リスク選好の高まりから安全通貨のドルと円を売る動きが強まり、ドル円の値動きは限定的になるかもしれません。しかし、発表前後には上下に値が振れることが予想されるため十分注意が必要です。


[今日の予想レンジ]
ドル・円   76.00-78.00  ユーロ・円 101.50-105.00    ポンド・円 117.00-121.00

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