FXレポート

ギリシャの財政問題の解決糸口見えず!!

昨日のドル円は、欧州の債務危機を背景に世界経済が失速するとの見方から、日経平均やアジア株式の軟調推移を受けてリスク回避の円買いが優勢になると、東京市場にかけて76.95円付近まで緩やかに軟化しました。欧州勢参入後も、売り先行で始まった欧州株式が嫌気され76.762円まで下げ幅を拡大。NY市場では、米ISM製造業景況指数が51.6と市場予想の50.5を上回ったことで、リスク回避の動きが一時後退したものの、その後にギリシャ財務相が「2011年の赤字削減計画の目標額を達成できない見通し」と発言したことを受けて、再びリスクオフの流れとなり76.646円(前日比:-0.465円)まで下落し取引を終えました。

ユーロ円は、東京市場で前週末の欧米株式の下落を背景にユーロ売りが先行し102.50円付近まで軟化しました。欧州市場では、ギリシャ財務相が「ギリシャは予算案でトロイカ調査団と合意した」と発言したことが下支えとなり102円台後半での小動きに。NY市場に入ると、強い米経済指標を背景に買いが強まる場面が見られたものの、ユーロ圏財務相会合でギリシャへの追加支援策や欧州金融安定ファシリティー(EFSF)についての進展がなかったことが嫌気され、リスク回避のユーロ売り円買いが優勢となり前日比:-2.187円となる101.063円まで下落して取引を終えました。


≪2011年10月3日クローズ時点≫
ドル・円   :「スクウェア」売り50% 買い50%
ユーロ・円  :「ブル」売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」売り26% 買い74%
英ポンド・円 :「ブル」売り16%  買い84%
豪ドル・円  :「ブル」売り 5% 買い95%
NZドル・円  :「ブル」売り10% 買い90%

【今日の主な経済指標】
12:30 AUD  豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前月比] 8月
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 8月
23:00 USD  製造業新規受注[前月比] 8月  


                          今日のトレードポイント

米ISM製造業景況指数は51.5と強い結果になったことから、週末の米雇用統計への改善期待が高まりそうです。ただし、現在のところ欧州の債務問題を背景とした株価動向の動きが強く意識されているため、現時点では中立スタンスで様子をみるのが賢明かもしれません。本日のイベントは、豪政策金利発表、ユーロ圏卸売物価指数、米製造業新規受注が控えており、結果に伴うリスク許容度の変化には注意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   75.80-77.50  ユーロ・円 100.00-103.00    ポンド・円 117.00-120.00

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。