FXレポート

複数の経済指標の発表を控え、リスク許容度の変化に注目!!

昨日のドル円は序盤、本邦輸出企業からのドル売りが観測され76.40円付近まで弱含む場面が見られたものの、日経平均が底堅く推移したことが支えとなり76.50円付近での小動きとなりました。欧州市場に入ると、福島県浜通りで震度5強の強い揺れが観測されたことにより、一時的に円売りが強まったほか、独連邦議会での欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充に関する承認投票が可決されたことで、リスク選好の円売りが優勢となり76.80円付近まで上昇。NY市場では、米新規失業保険申請件数が39.1万件と市場予想の42.0万件より強い結果となったほか、米四半期実質国内総生産(GDP)が1.3%と予想の1.2%より強い結果となったことで77.021円まで強含む展開に。しかし引けにかけて、NYダウが前日比マイナスに転じたことから、リスク回避の円買いの動きとなり76.796円(前日比:+0.262円)まで小幅に値を崩し取引を終えました。

ユーロ円は、前日のNY市場でのユーロ売りが一服し買い戻しの流れになると、東京市場にかけて104.35円付近まで上昇。欧州市場では、独連邦議会が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の機能拡充法案が賛成多数で可決されると、欧州を取り巻く信用不安が後退したことから、ユーロ買いが強まり104.80円付近まで上値を伸ばしました。しかし、NY市場では強い米経済指標を背景に104.922円まで一段高となったものの、NYダウが上昇幅を縮小したことを受けて、投資家のリスク回避姿勢が強まるとの見方から104.329円(前日比:+0.677円)まで上値を削り取引を終えました。


≪2011年9月29日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り15% 買い85%
ユーロ・円  :「ブル」売り40% 買い60%
ユーロ・ドル :「ベア」売り53% 買い47%
英ポンド・円 :「ブル」売り25%  買い75%
豪ドル・円  :「ブル」売り 8% 買い92%
NZドル・円  :「ブル」売り15% 買い85%

【今日の主な経済指標】
14:00 JPY  新設住宅着工戸数[前年同月比] 8月
15:00 DEM  小売売上高指数[前月比] 8月
15:00 DEM  小売売上高指数[前年同月比] 8月
15:45 FRF  卸売物価指数(PPI)[前月比] 8月
15:45 FRF  消費支出[前月比] 8月
17:30 GBP  四半期国内総生産(GDP、確定値)[前期比] 4-6月期
17:30 GBP  四半期国内総生産(GDP、確定値)[前年同期比] 4-6月期
17:30 GBP  四半期経常収支 4-6月期
18:00 EUR  消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 9月
18:00 EUR  失業率 8月
18:30 CHF  KOF景気先行指数 9月
19:00 JPY  外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 ZAR  貿易収支 8月
21:30 CAD  月次国内総生産(GDP)[前月比] 7月
21:30 USD  個人所得[前月比] 8月
21:30 USD  個人消費支出(PCE)[前月比] 8月
21:30 USD  個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 8月
22:45 USD  シカゴ購買部協会景気指数 9月
22:55 USD  ミシガン大学消費者態度指数・確報値 9月


                         今日のトレードポイント

本日のイベントは英四半期国内総生産、ユーロ圏消費者物価指数、ユーロ圏失業率、米個人所得、米個人消費支出、米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大学消費者態度指数など複数の指標発表が控えており、結果の強弱に伴うリスク許容度の変化に注目したいでしょう。また、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に関する動向にも注視しておきたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   76.00-77.50  ユーロ・円 103.00-105.50    ポンド・円 118.50-121.00

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