FXレポート

ギリシャの財政再建状況の動向に注目か!!

昨日のドル円は、東京市場で本邦輸出企業からの売りが観測されたほか、仲値の公示にかけてドル余剰だったこともあり76.50円付近まで軟化しました。欧州市場に入ると、バローゾ欧州委員長が欧州議会で「ギリシャはユーロ圏のメンバーにとどまるだろう」「EUは今後数週間で欧州共同債の選択肢を提示する」と発言したことに好感し、リスク選好姿勢の高まりからユーロドルでのユーロ買いドル売りが強まったことで、ドル円は76.30円付近まで下押し。ただ、NY市場ではイタリアとスペインが9月末に期限を迎える金融株の空売り禁止措置の延長を決定したことが伝わると、前日比-100ドル超まで下げ幅を広げたことを受けて、リスク回避のドル買いが優勢となり76.534円(前日比:-0.314円)まで小幅に上昇し取引を終えました。

ユーロ円は、月末・期末を目前に本邦輸出企業からの売り圧力が強まり、東京市場にかけて103.65円付近まで下落しました。欧州勢参入後には、バローゾ欧州委員長が欧州議会でギリシャ支援に向けて前向きな発言をしたことを背景に、欧州の債務問題の懸念が後退しユーロ買いが優勢になると104.509円まで強含む展開に。しかし、NY市場ではNYダウの下げ幅拡大を受けて、投資家のリスク志向低下を意識した円買いユーロ売りから前日比-0.793円となる103.652円まで下落し取引を終えました。


≪2011年9月28日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 6% 買い94%
ユーロ・円  :「ブル」売り33% 買い67%
ユーロ・ドル :「ブル」売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ブル」売り19%  買い81%
豪ドル・円  :「ブル」売り 9% 買い91%
NZドル・円  :「ブル」売り18% 買い82%

【今日の主な経済指標】
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 8月
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 9月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 9月
16:55 DEM 失業率 9月
17:30 GBP 消費者信用残高 8月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 8月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 8月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 9月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 8月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 8月
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 8月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 8月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 4-6月期
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 8月


                        今日のトレードポイント

欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大やギリシャの債務問題への支援期待などを背景としたリスク選好の動きが一巡。本日トロイカの代表団がアテネを再訪しギリシャの財政再建状況を調査することから、これらの動向を慎重に見極めたいところですで。一方、本日の米経済指標では四半期実質国内総生産(GDP)が控えており市場予想は1.2%と前回の1.0%から上振れとなっているものの、米国経済のリセッション(景気後退)も意識されていることから、現時点では中立スタンスを維持したいでしょう。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   75.50-77.50  ユーロ・円 102.50-106.00    ポンド・円 118.00-121.00

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