FXレポート

要人発言・指標結果に左右される短期的な荒い値動き!!

昨日のドル円は独首相がギリシャ破たんの可能性を否定したことなどを受けて前日のNYダウが大幅上昇し、日経平均も寄付きから上昇したことが好感され、買いが先行しました。東京時間の午前に仲値不足を意識した買いが先行し、76.80円付近まで上昇しましたが、イタリアの格下げの噂が流れると徐々にリスク回避が強まり、上値が重い展開となりました。欧州市場では対ユーロなどでドルが重い動きとなっていることを受けて徐々に売りが優勢となり、19時半過ぎには前日安値の76.60円を下回り、安値76.56円まで値を下げました。NY市場では米指標が総じて弱い結果となったが、反応は限定的であり、日米欧の中央銀行が協調して「ドル流動性供給オペ実施の発表」を発表したことでNYダウが大幅高となり、つられる形で22時頃に高値77.32円まで急伸しました。上昇後は他に材料が無かったことで、再び売りが優勢となり、76.56円(前日比:+0.048)まで値を下げて取引を終えました。

ユーロ円は欧州の債務問題への警戒感が依然として強く、東京市場では様子見ムードの流れが上値を押さえました。関連性のある報道に動きやすく、神経質な状態も強まっており、105円台前半で膠着状態となりました。午後に入るとダウ先物の下落幅が縮小したことなどに反応して105円前半から半ばを中心に推移しました。欧州勢の参入後も欧州株が底堅い動きとなったことで、105円後半までじりじりと値を上げました。NY市場に入ると日米欧が協調して資金供給する報道に欧州株も大幅続伸したことで22時過ぎに高値106.98円まで上昇しました。欧州株の地合いが落ち着き始めたたことで調整の売りが入り、次第に106円台半ばで膠着状態となったまま、106.45円(前日比:+1.063)で取引を終えました。



≪2011年9月15日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 5%  買い95%
ユーロ・円  :「ブル」売り31%  買い69%
ユーロ・ドル :「ブル」売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ブル」売り 8% 買い92%
豪ドル・円  :「ブル」売り 9% 買い91%
NZドル・円  :「ブル」売り21% 買い79%

【今日の主な経済指標】
17:00 EUR  経常収支 7月     
18:00 EUR  貿易収支 7月
21:30 CAD  対カナダ証券投資額 7月
22:00 USD  対米証券投資(短期債除く) 7月
22:55 USD  ミシガン大学消費者態度指数・速報値 9月


                                     今日のトレードポイント

各国の株高を背景にリスク回避の流れが薄れているが、ギリシャの債務問題に関する報道が流れると非常に荒い値動きが見られ、関心度の高さを改めて窺えます。引き続き、狭いレンジ内での展開が続いていますが、債務問題に関連するニュースには方向感を伴って動く可能性がある為、注意が必要です。


[今日の予想レンジ]
ドル・円 75.50-77.50  ユーロ・円 104.50-107.50  ポンド・円 119.00-122.00

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