FXレポート

強い米経済指標を受けてリスク選好姿勢強まる!!

昨日のドル円は、早朝の薄商いのなかで一時76.81円まで上昇したが、買いが長続きせず民主党の代表選挙を控えて様子見ムードになると76円台後半でのもみ合いとなった。その後の代表選挙では、決選投票によって野田新代表が選出されたものの、為替相場への影響は限定的であった。欧州市場に入ると、英国がサマーバンクホリデーで市場が休場になったため、市場参加者の減少から大きな動きは見られず76.60円前後での小動きに。NY市場では、米個人消費支出が0.8%と市場予想の0.5%を上回ったほか、米東海岸を襲ったハリケーンによる被害が予想を下回ったことでNY株式は買いが先行し、リスク選好の地合いから77.011円まで上昇した。引けにかけて、短期筋から利益確定の売りが散発的に入り76.836円(前日比+0.175)まで小幅に値を崩し取引を終えた。

ユーロ円は、東京市場にGLOBEXのNYダウ先物の上昇を受けて、ユーロに仕掛け的な買いが入り111.60円付近まで上昇したものの、買い一巡は一転して売り戻す動きが優勢となり110.10円付近まで反落し「往って来い」の展開となった。欧州市場に入ると、英国の銀行休業日で市場が休場になったほか、新規取引材料も乏しかったため110.10円前後での揉み合いに。NY市場では、NY株式が250ドルを超える大幅上昇となったほか、強い結果となった米経済指標を受けて、投資家のリスク志向の高まりからユーロ買いが優勢になると111.930円まで上昇した。しかし引けにかけて、心理的な節目である112.00円を前に上値の重さを確認すると111.502円まで上値を切り下げ前日比:+0.404円で取引を終えた。

≪2011年8月29日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り14% 買い86%
ユーロ・円  :「ベア」売り43% 買い57%
ユーロ・ドル :「ベア」売り89% 買い11%
英ポンド・円 :「ブル」売り24% 買い76%
豪ドル・円  :「ブル」売り22% 買い78%
NZドル・円  :「ベア」売り44% 買い56%

【今日の主な経済指標】
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 7月
17:30 GBP 消費者信用残高 7月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 7月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 7月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 8月
18:30 ZAR 四半期国内総生産(GDP)[前期比年率] 4-6月期
18:30 ZAR 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 4-6月期
21:30 CAD 四半期経常収支 4-6月期
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 7月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 7月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 6月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 6月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 8月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

                 今日のトレードポイント

本日は、英マネーサプライ、ユーロ圏消費者信頼感、米ケース・シラー米住宅価格指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録と複数のイベントが控えています。なかでも、FOMCの議事録は26日にバーナンキFRB議長が9月のFOMCを2日間に延長して追加金融緩和策(QE3)を検討すると表明しており、QE3のポイントになるとの見方もあり注目を集めそうです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円   76.00-79.00     ユーロ・円 109.50-113.00      ポンド・円 124.50-128.50

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