米国景気の下振れ懸念後退!円売り優勢か!
昨日のドル円は、東京市場に野田財務相が「円高対応について発表する」との発言をしたほか、本邦輸入企業からの仲値決済に向けた実需のドル買いも観測され76.87円付近まで上昇した。その後、野田財務相の発言から円売り介入することがなかったことで、失望売りから76.53円付近まで下落。欧州市場に入ると英・独の株価指数の上げ幅拡大を背景に対ユーロ中心にドル売り圧力が高まったことが重しとなりドル円は軟調な展開となった。NY市場に入り、米経済指標の米7月耐久財受注が前月比+4.0%となったほか、住宅指標が予想より強かったことを受けて米経済の減速懸念が和らいだことで、ドルを買い戻す動きが優勢となり77.065円まで上昇。引けにかけては、米国債相場が下落し米10年債利回りが急上昇したことを受けて、日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買いとなり76.983円(前日比:+0.305)で取引を終えた。
ユーロ円は、日経平均株価の寄付きが8800円台を回復して始まったことをきっかけに、投資家のリスク許容度改善が意識され110.867円まで上昇した。その後、日経平均株価の伸び悩みや時間外の米株価指数先物の下落が重しとなり、110.422円まで反落した。欧州市場に入りギリシャ2年物国債利回り一時40.47%とユーロ導入来最高水準となったが、欧州株価の底堅い動きからリスク選好の動きが先行し110.70円付近まで上昇となった。NY市場に入り、7月の米耐久財受注が市場予想を上回ったことが好感されたことでダウ平均が昨日に続き100ドル超えとなったほか、米長期金利が上昇する中で対ドルで円売りが進んだことで連れ高となり111.146円と高値を更新。引けにかけて、ショートカバーが散発的に入り110.971円まで戻し取引を終えて、前日比+0.293となり2日連続の続伸となった。
今日の展開
ドル円は、2週間近く76円台で推移しており、本邦の円売り介入は、8月4日以来見送られているが中間期前の輸出企業への売り場提供のため、再度大規模な介入をする可能性もあるため引き続き注意が必要だ。当面76円台中心のレンジ取引が続く公算が高いものの、ダウ平均が続伸となるなど株安連鎖懸念もひとまず一服し、潜在的にはドル反発の可能性もあるだろうか。本日は米国経済指標も少なく、市場の関心は金曜日のバーナンキFRB議長のジャクソンホール講演に注目しており、事前の緩和期待が高すぎるだけに、具体的なQE3の時期や規模を示唆しなければ失望・肩透かしとなる可能性もあるだろう。
ユーロは、フィンランドがギリシャ支援の条件としてギリシャから担保の提供を受けることで合意との発表があったことで、欧州高債務国の信用不安は下火となっているものの、まだ楽観できるとは言えないだろう。ユーロ圏の足並みを乱すとして各国から批判が出ると、カタイネン首相は「担保差し入れが認められないようであれば、ギリシャ救済から離脱する可能性がある」と発言しており、こうした状況からイタリアやスペインの国債利回り上昇圧力も続いており、ユーロの潜在的な下落リスクは否めず注視する必要がある。また欧米株式の上昇である程度サポートされているが、株式市場が下落となればリスク回避の円買いとなる可能性もあるため注視する必要があるだろうか。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 75.50-77.50
ユーロ・円 109.00-111.50
ポンド・円 125.00-128.00
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期小売売上高指数[前期比] 4-6月期
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 9月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 7月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
≪2011年8月24日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米耐久財受注や同住宅指標が予想より強かったことでNYダウ平均も続伸となり参加者の
「ブル」スタンスに変化はなかった。株安連鎖懸念も一旦は一服しており、今週金曜日
のバーナンキFRB議長のジャクソンホール講演に注目が高まっている。本日は米国経済
指標も少ないため、新規材料難から様子見ムードが強まり講演まで76円台での膠着が続
くだろうか。
ポンド円「ブル」
NYダウ平均が2日連続続伸に伴いリスク選好の地合から「ブル」は継続されている。本
日も英国で主だった経済指標の発表はないため、引き続き米国の追加金融緩和(QE3)に
関するニュースや、欧州債務問題等外部要因に左右される展開が予測されるが、リスク
回避の地合であるため、対円ではダウンサイドリスクは若干高くなろうか。
豪ドル円「ブル」
欧州高債務国の信用不安が少し和らいだことで、欧米株高・原油高となったことから
「ブル」が継続している。ドル円が76円台で下げ渋り、急激な円高にひとまず歯止めが
かかっていることから高金利通貨の買い意欲につながる可能性があり、高金利通貨・資
源国通貨の下値を徐々に切り上げる展開となろうか。
【お知らせ】
来週より「みんなのFX」提供のマーケットレポートの内容を一部変更いたします。
今後とも「みんなのFX」ならびにトレイダーズ証券株式会社をよろしくお願いいたします。
ユーロ円は、日経平均株価の寄付きが8800円台を回復して始まったことをきっかけに、投資家のリスク許容度改善が意識され110.867円まで上昇した。その後、日経平均株価の伸び悩みや時間外の米株価指数先物の下落が重しとなり、110.422円まで反落した。欧州市場に入りギリシャ2年物国債利回り一時40.47%とユーロ導入来最高水準となったが、欧州株価の底堅い動きからリスク選好の動きが先行し110.70円付近まで上昇となった。NY市場に入り、7月の米耐久財受注が市場予想を上回ったことが好感されたことでダウ平均が昨日に続き100ドル超えとなったほか、米長期金利が上昇する中で対ドルで円売りが進んだことで連れ高となり111.146円と高値を更新。引けにかけて、ショートカバーが散発的に入り110.971円まで戻し取引を終えて、前日比+0.293となり2日連続の続伸となった。
今日の展開
ドル円は、2週間近く76円台で推移しており、本邦の円売り介入は、8月4日以来見送られているが中間期前の輸出企業への売り場提供のため、再度大規模な介入をする可能性もあるため引き続き注意が必要だ。当面76円台中心のレンジ取引が続く公算が高いものの、ダウ平均が続伸となるなど株安連鎖懸念もひとまず一服し、潜在的にはドル反発の可能性もあるだろうか。本日は米国経済指標も少なく、市場の関心は金曜日のバーナンキFRB議長のジャクソンホール講演に注目しており、事前の緩和期待が高すぎるだけに、具体的なQE3の時期や規模を示唆しなければ失望・肩透かしとなる可能性もあるだろう。
ユーロは、フィンランドがギリシャ支援の条件としてギリシャから担保の提供を受けることで合意との発表があったことで、欧州高債務国の信用不安は下火となっているものの、まだ楽観できるとは言えないだろう。ユーロ圏の足並みを乱すとして各国から批判が出ると、カタイネン首相は「担保差し入れが認められないようであれば、ギリシャ救済から離脱する可能性がある」と発言しており、こうした状況からイタリアやスペインの国債利回り上昇圧力も続いており、ユーロの潜在的な下落リスクは否めず注視する必要がある。また欧米株式の上昇である程度サポートされているが、株式市場が下落となればリスク回避の円買いとなる可能性もあるため注視する必要があるだろうか。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 75.50-77.50
ユーロ・円 109.00-111.50
ポンド・円 125.00-128.00
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期小売売上高指数[前期比] 4-6月期
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 9月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 7月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
≪2011年8月24日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米耐久財受注や同住宅指標が予想より強かったことでNYダウ平均も続伸となり参加者の
「ブル」スタンスに変化はなかった。株安連鎖懸念も一旦は一服しており、今週金曜日
のバーナンキFRB議長のジャクソンホール講演に注目が高まっている。本日は米国経済
指標も少ないため、新規材料難から様子見ムードが強まり講演まで76円台での膠着が続
くだろうか。
ポンド円「ブル」
NYダウ平均が2日連続続伸に伴いリスク選好の地合から「ブル」は継続されている。本
日も英国で主だった経済指標の発表はないため、引き続き米国の追加金融緩和(QE3)に
関するニュースや、欧州債務問題等外部要因に左右される展開が予測されるが、リスク
回避の地合であるため、対円ではダウンサイドリスクは若干高くなろうか。
豪ドル円「ブル」
欧州高債務国の信用不安が少し和らいだことで、欧米株高・原油高となったことから
「ブル」が継続している。ドル円が76円台で下げ渋り、急激な円高にひとまず歯止めが
かかっていることから高金利通貨の買い意欲につながる可能性があり、高金利通貨・資
源国通貨の下値を徐々に切り上げる展開となろうか。
【お知らせ】
来週より「みんなのFX」提供のマーケットレポートの内容を一部変更いたします。
今後とも「みんなのFX」ならびにトレイダーズ証券株式会社をよろしくお願いいたします。