FXレポート

米経済指標を眺めながら、ユーロの動向にも注視!

昨日のドル円だが東京市場は、一昨日のギリシャ議会での中期財政計画の可決を受け、対ユーロを中心としてドル売りが優勢となったことから、ドル円もつられる形で値を下げた。午前中の流れを引き継いで午後も邦銀・機関投資家・輸出企業等による実需の売りが散見されたが、月末期末や5・10日(ゴトー日)にあたるため仲値公示におけるドル需要の強さなどから80円半ばの狭いレンジで上下する展開となった。欧州市場では、市場予想を下回る米新規失業保険申請件数の結果を受けて、発表後に一時80.235円の本日安値をつけたが米6月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が61.1と、市場予想を大きく上回ったことを受けて、米長期金利が上昇したことに加え、ギリシャ議会での緊縮財政実行法案が賛成多数で可決されたことが追い風となり、80.80円付近まで値を上げた。NY市場では、ギリシャのデフォルト懸念の後退に伴う動きが一巡すると、さらに上値をめざす手がかりとなりそうな材料難から徐々に値を下げ80.537円で取引を終えた。


ユーロ円だが東京市場は、ギリシャ議会で緊縮財政実施法案の採決前に材料難から小幅に値を切り下げた。午後に入ってもギリシャ議会で緊縮財政実行法案が採決前に材料難から小幅に水準を下げて徐々に落ち着いた推移となり、目立った動意はなかった。欧州勢参加後は、ユーロ圏6月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+2.7%となり予想より弱かったほか、5月独小売売上高指数が市場予想を下回ったことが下落要因となったものの、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が欧州議会でインフレに強い警戒を示したことで下値は限定的となった。NY勢参加後はギリシャ議会で緊縮財政実施法案が賛成多数で可決されたことで、ギリシャのデフォルトが当面回避されることとなったことから、ユーロ圏の金融システムへの懸念が緩和したことが背景となり、NYダウ平均の上昇幅を拡大させたことで、世界経済への不透明性が和らいだことからリスク回避の巻き戻しの動きを強め117.191円の高値まで上昇となった。ギリシャをめぐるリスク後退を手がかりに、欧州中央銀行(ECB)による利上げ期待感が下値を支えとなり底堅い動きから116.778円で取引を終えた。

                              今日の展開

ドル円は、ギリシャ要因が米国株高等を通じドル円の上昇要因となっているほか、シカゴ購買部協会景気指数で予想外の改善を示したことで米景気が回復が見られた。しかし、オバマ米大統領から「米国がデフォルトすれば重大な結果を引き起こす可能性がある」「8月2日には支払い手段が尽きる」などと発言があり、米国の財政に先行き不透明感が再び高まったことでドルの上値が重くなっている。本日の発表予定の米経済指標ミシガン大学消費者態度指数・建設支出・ISM製造業景況指数が、弱い結果で下振れになった場合を想定した慎重な対応を心掛けたい。
        
ユーロ円は、昨日のギリシャ国会で財政赤字削減法案可決を受け、7月3日のユーロ圏財務相会議に向け、第二次金融支援策の動向や欧州中央銀行(ECB)による利上げ動向を改めて意識したユーロの上昇余地に焦点がシフトしている。またドイツの主力民間金融機関が、ショイブレ財務相と会談する予定であることが注目されており、ドイツについてもフランスと同様の形で議論が進めば、7月3日の臨時ユーロ圏財務相会合に向け、欧州の金融機関の間で合意が進む可能性もあるため、7月3日のユーロ圏財務相会合などへの期待感から、117円台という節目を超え上昇が持続するかどうかが焦点になろうか。


[今日の予想レンジ]
ドル ・円  79.50-81.50
ユーロ・円 115.50-117.50
ポンド・円 127.50-131.00

【今日の主な経済指標】
07月1日
08:30 JPY 有効求人倍率 5月
08:30 JPY 全世帯家計調査・消費支出[前年同月比] 5月
08:30 JPY 失業率 5月
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 6月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 5月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 5月
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 4-6月期
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業製造業先行き 4-6月期
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資[前年度比] 4-6月期
16:30 CHF SVME購買部協会景気指数 6月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 6月
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 6月
18:00 EUR 失業率 5月
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 6月
23:00 USD 建設支出[前月比] 5月
23:00 USD ISM製造業景況指数 6月

≪2011年6月30日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

ドル円は「ブル」
ギリシャ議会での緊縮財政実行法案が可決されたほか、米経済指標のシカゴ
購買部協会景気指数で予想外の改善を示したことで「ブル」となっている。
また日銀短観では、日本の東日本大震災による景気減速を背景に予想より弱
い結果となったことで金融緩和長期化観測が高まっており、円売りの地合い
になろうか。
                                     
ポンド円「ブル」
ギリシャ緊縮財政の関連法案が賛成多数で可決され、欧州連合(EU)及び国
際通貨基金(IMF)などからの支援実施と追加支援協議への期待感からリス
ク選好姿勢が強まり「ブル」継続となった。しかし、英5月ネーションワイ
ド住宅指数の前月比からの低下したほか、イングランド銀行(BOE)が住宅
市況についてネガティブな見通しを示しているなど、欧州全体で長期的な構
造問題を抱えているため、世界経済減速の兆しを見極めからバイアスは弱気
となろうか。

豪ドル円「ブル」
中国上海総合指数やNYダウ先物が堅調に推移したことを受け、リスク選好姿
勢が強まる中、資源国通貨は対米ドルで堅調に推移したこと後押しとなり
「ブル」となっている。しかし、RBAの利上げ期待も後退するなか、金利面
での買い妙味も乏しい上、中国人民銀行が利上げを実施する可能性が残って
いることもあり、警戒は怠れないだろう。ただ、テクニカル面では5日移動
平均線と25日移動平均線がゴールデンクロスを形成しているように地合いは
強く、日足一目均衡表雲上限である86.65円付近を上抜けることができるか
が短期的な焦点となるだろう。
 

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