FXレポート

95円を割り込むか?ミシガン大学消費者信頼感指数に注目

昨日のドル円は、上海総合株価指数が軟調なのことから売りが先行し小幅安。その後、ユーロ圏の第2四半期GDPが予想を上回る内容となったことを受け欧州株が上昇し、リスク選好から円売りが促され、高値96.481円をつけた。しかし、注目された米小売売上高や米新規失業保険申請件数などの結果が予想外にネガティブだったことや米30年債の入札結果を受けて利回りが一段と低下した場面ではドル売りが強まった。95円はキープしたものの安値95.027円をつけ、結局95.355円で取引を終えた。

ユーロドルは、序盤はまちまちで安値1.41891ドル。その後、独第2四半期GDPと仏第2四半期GDPが予想に反し前期比でプラス成長をみせ、ユーロ圏の景気改善は予想よりも早まるとの期待が高まり、ユーロ買いが強まった。NY市場が始まると、米経済指標に対する失望感から更にドル売りが一気に勢いづき、高値1.43271と急騰し調整一巡後引けは1.42881ドルとなった。

さて本日のマーケットは、21:30発表される米消費者物価指数と23:00発表されるミシガン大学消費者信頼感指数に注目したい。また米国債償還・利払いを控えており債券の利払いに伴うドル売り円買い傾向に傾く見方もあり、上記指標の結果次第では、95円を割り込む展開になるかもしれない。

[予想レンジ]
  ドル ・円   94.000~ 96.500
  ユーロ・円 133.200~137.200
  ポンド・円 154.600~159.600


【今日の主な経済指標】

07:45 NZD 小売売上高指数
08:30 AUD スティーブンス:RBA総裁の議会証言
18:00 EUR 消費者物価指数
21:30 USD 消費者物価指数
22:15 USD 鉱工業生産
23:00 USD ミシガン大消費者信頼感指数


 さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年8月13日クローズ時点≫
 ドル    ・円   : ブル
 ユーロ  ・円   : ブル
 ユーロ  ・ドル :  スクウェア
 英ポンド・円   :  ブル
 豪ドル  ・円   : ブル
 NZドル  ・円   :  ブル

 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


 ドル・円は「ブル」
 ドルが売られ、割安感高まりロングポジション優勢。 
  本日は米消費者物価指数が発表の予定だが、市場の期待に反して昨日の米小売売上高の結果が後退するなど予測しにくい環境だ。
 来週あたりは、直近に付けた上値、1ドル98円、下値は1ドル92円付近を試すことも想定したい。

  ユーロ・円は「ブル」
 円高が進み、ユーロは買われている。
 ドルとは対象的に、昨日ユーロ圏小売売上高は予想を上回り好感されている。
 引き続き本日予定される消費者物価指数がどう展開するか注目したい。
 
 ポンド・円は「ブル」
 円高が進み、ポンドは買われている。
 材料薄のポンドだが、今週は特にドルやユーロに引きづられる傾向を見せている。
 何がきっかけで動き出すか引き続き警戒が必要だ。

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