三角持合から依然としてエネルギー蓄積中
昨日のドル円は米重要指標を控えて様子見の展開が続いていたが、欧州株の上昇を背景にリスク許容度が高まり、対円でのドルは強含み一時95.374まで上昇した。
注目の米耐久財受注は-2.5%となったものの、輸送用機器を除くと 1.1%となっており、2ヶ月連続で上昇。強弱感が相まって為替相場への影響は限定的となった。一方で、地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)では景気についての判断を、「景気後退ペースは鈍化、あるいは低い水準で安定」と上方に修正したが、足元の米国債の入札が不調な結果に終わっており、過去最大規模となった今週の米国債の発行がドルの信認への不安感を強くする格好となっている。このため、ドル円は95円台前半から95.50にかけては上値が重くなっており、NY引けは95.053円となった。
一方、ユーロ円は、7月の独消費者物価指数(前年比/速報値)は-0.6%と市場予想を下回る結果となったことからユーロ売り優勢となり、軟調な推移となった。一時、ジョーダンSNB(スイス国立銀行)理事による「必要ならば対ユーロでのスイスフラン上昇に対抗するために介入を続ける」との発言を受け、ユーロが買われる展開が見られたものの、為替介入に関しては、同様の発言をこれまで繰り返しており、ユーロの上昇は限定的に。終値は133.506円となった。
ドル円は依然として三角持ち合いとなっており、上下へのエネルギーを蓄積している状況のようだ。上下とも材料不足感が否めないがキーポイントは、米国の景況感、需給、金利動向であろう。景況感は明日のGDP,需給は本邦輸出の売りVS投信の買い、金利動向は債券乱発による上昇が注目となる。
本日の新規失業保険申請件数により31日発表予定のGDP或は8月の雇用統計を徐々に折り込むことになる。一度、動き出せば、三角持合のエネルギーが解き放たれることになりヴォラティリティーの上昇が月末にかけて大きくなる展開も視野にいれておきたい。
[予想レンジ]
ドル・円 93.70~95.50
ユーロ・円 132.50~134.80
ポンド・円 154.00~156.50
【今日の主な経済指標】
30日 10:30 AUD ☆ 住宅建設許可件数
30日 16:55 DEM 失業率
30日 18:00 EUR ☆ 消費者信頼感
30日 21:30 USD ☆ 新規失業保険申請件数
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年7月28日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ブル
英ポンド・円 :ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
依然としてブルとなっているが、ポジションは軽めになっている。三角持合から下落のリスク
も意識されつつあり、米国の景気底打ち期待を意識した買いと、米国債乱発を意識した売りに
市場参加者のスタンスが二分されつつあるようだ。
今日、(新規失業保険申請件数)明日(GDP速報値)と週末にかけ重要指標が控えており
今後のトレンドの布石となる可能性があり要注意。
ユーロ・円は「ブル」
世界経済のリセッションを受け、これまでの"株価上昇→リスク志向拡大→円売り"の構図は変わらずに
参加者の強気の姿勢は崩れていない。
しかし、米景気の回復が本格化すれば、3週間続いた上昇から一転、ユーロの利食いが始まる可能性も否定できず、下値リスクは警戒しておきたい。
ポンド・円は「ブル」
英国6月の住宅ローン許可件数は市場予想を上回り期待感から参加者は「ブル」。
国内総生産(GDP)は減少しているものの、減少のペースは明らかに緩和しているため、
緩やかではあるが、英国がリセッションを脱却する可能性は高まっているともいえるだろう。
注目の米耐久財受注は-2.5%となったものの、輸送用機器を除くと 1.1%となっており、2ヶ月連続で上昇。強弱感が相まって為替相場への影響は限定的となった。一方で、地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)では景気についての判断を、「景気後退ペースは鈍化、あるいは低い水準で安定」と上方に修正したが、足元の米国債の入札が不調な結果に終わっており、過去最大規模となった今週の米国債の発行がドルの信認への不安感を強くする格好となっている。このため、ドル円は95円台前半から95.50にかけては上値が重くなっており、NY引けは95.053円となった。
一方、ユーロ円は、7月の独消費者物価指数(前年比/速報値)は-0.6%と市場予想を下回る結果となったことからユーロ売り優勢となり、軟調な推移となった。一時、ジョーダンSNB(スイス国立銀行)理事による「必要ならば対ユーロでのスイスフラン上昇に対抗するために介入を続ける」との発言を受け、ユーロが買われる展開が見られたものの、為替介入に関しては、同様の発言をこれまで繰り返しており、ユーロの上昇は限定的に。終値は133.506円となった。
ドル円は依然として三角持ち合いとなっており、上下へのエネルギーを蓄積している状況のようだ。上下とも材料不足感が否めないがキーポイントは、米国の景況感、需給、金利動向であろう。景況感は明日のGDP,需給は本邦輸出の売りVS投信の買い、金利動向は債券乱発による上昇が注目となる。
本日の新規失業保険申請件数により31日発表予定のGDP或は8月の雇用統計を徐々に折り込むことになる。一度、動き出せば、三角持合のエネルギーが解き放たれることになりヴォラティリティーの上昇が月末にかけて大きくなる展開も視野にいれておきたい。
[予想レンジ]
ドル・円 93.70~95.50
ユーロ・円 132.50~134.80
ポンド・円 154.00~156.50
【今日の主な経済指標】
30日 10:30 AUD ☆ 住宅建設許可件数
30日 16:55 DEM 失業率
30日 18:00 EUR ☆ 消費者信頼感
30日 21:30 USD ☆ 新規失業保険申請件数
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年7月28日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ブル
英ポンド・円 :ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
依然としてブルとなっているが、ポジションは軽めになっている。三角持合から下落のリスク
も意識されつつあり、米国の景気底打ち期待を意識した買いと、米国債乱発を意識した売りに
市場参加者のスタンスが二分されつつあるようだ。
今日、(新規失業保険申請件数)明日(GDP速報値)と週末にかけ重要指標が控えており
今後のトレンドの布石となる可能性があり要注意。
ユーロ・円は「ブル」
世界経済のリセッションを受け、これまでの"株価上昇→リスク志向拡大→円売り"の構図は変わらずに
参加者の強気の姿勢は崩れていない。
しかし、米景気の回復が本格化すれば、3週間続いた上昇から一転、ユーロの利食いが始まる可能性も否定できず、下値リスクは警戒しておきたい。
ポンド・円は「ブル」
英国6月の住宅ローン許可件数は市場予想を上回り期待感から参加者は「ブル」。
国内総生産(GDP)は減少しているものの、減少のペースは明らかに緩和しているため、
緩やかではあるが、英国がリセッションを脱却する可能性は高まっているともいえるだろう。