米企業決算本格化!リスク選好の加速には要注意
15日の為替動向は、前日の米ゴールドマンサックスや米インテルの決算結果を受け、米企業決算に対する楽観的な見通しが広がり、リスク選好の動きが加速。主要通貨に対し円は全面安となった。
東京時間、動意の乏しい展開となりドル円は93.400円から93.700円、ユーロ円は130.450から130.958円の狭いレンジで終始。NY時間に予定されている指標発表やFOMC議事録を前に積極的な売買を手控えた格好となった。
ロンドン時間に入ると、対ドルでユーロが買われユーロドルは1.40697まで一時上昇。景気回復による新興国の商品需要増加期待などが背景にある模様。その後、英失業率が発表され市場予想より強い結果となり、ドル円は93.740円、ポンド円は153.624円まで一時値を伸ばす場面も見られたが、市場の反応は限定的となった。しかし、米企業決算に対する楽観的な見方や、明日発表予定の中国GDPに対する期待感も多く、クロス円はじりじりと下値を切り上げる展開となった。
NY時間に入ると、NY連銀製造業景気指数が景気判断の節目と言われる0に近い「-0.55」と2008年4月以来の高水準の好結果となったことを受けて、ドル円は93.661円、ユーロ円は131.954円、ポンド円は153.970円まで上昇。また、FOMC議事録もGDP見通しを上方修正、インフレ見通しも上方修正したことで、市場では早期の利上げ期待が高まり、クロス円は底堅い動きをみせた。ドル円は94.235円、ユーロ円は132.908円、ポンド円は154.736円でこの日の取引を終えた。
本日は、米新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数及びJPモルガン・チェースやメリルリンチ、バンク・オブ・アメリカなどの米金融機関の決算発表が予定されている。連日報道で米企業の決算のニュースが立て続き、今週の市場の流れを決めている傾向にある。楽観的な見方が大勢のなか、企業決算などで弱い結果となった場合には反落する可能性についても念頭に入れておく必要があるだろう。
[予想レンジ]
ドル・円 93.40~95.60
ユーロ・円 130.60~134.80
ポンド・円 153.00~157.90
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 第2四半期消費者物価
21:30 USD 新規失業保険申請件数
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く)
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年7月15日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ブル
英ポンド・円 :ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
米企業の好決算から買いが優勢の展開。しかし、「雇用なき景気回復」との声もあり、
単純に米国経済が回復していると見るのは時期尚早かもしれない。
ユーロ・円は「ブル」
米インテルやGSの決算が好調だったことを受けて企業業績と米経済に対しての信頼感が強まり、
リスク許容度が高まった。引き続き参加者はブルの姿勢をとっている。
ポンド・円は「ブル」
失業率の改善や住宅市況の底入れ期待感から参加者は買いを選好している模様。
しかし、一方的な上昇は反落のリスクも含んでいるため注意が必要だ。
東京時間、動意の乏しい展開となりドル円は93.400円から93.700円、ユーロ円は130.450から130.958円の狭いレンジで終始。NY時間に予定されている指標発表やFOMC議事録を前に積極的な売買を手控えた格好となった。
ロンドン時間に入ると、対ドルでユーロが買われユーロドルは1.40697まで一時上昇。景気回復による新興国の商品需要増加期待などが背景にある模様。その後、英失業率が発表され市場予想より強い結果となり、ドル円は93.740円、ポンド円は153.624円まで一時値を伸ばす場面も見られたが、市場の反応は限定的となった。しかし、米企業決算に対する楽観的な見方や、明日発表予定の中国GDPに対する期待感も多く、クロス円はじりじりと下値を切り上げる展開となった。
NY時間に入ると、NY連銀製造業景気指数が景気判断の節目と言われる0に近い「-0.55」と2008年4月以来の高水準の好結果となったことを受けて、ドル円は93.661円、ユーロ円は131.954円、ポンド円は153.970円まで上昇。また、FOMC議事録もGDP見通しを上方修正、インフレ見通しも上方修正したことで、市場では早期の利上げ期待が高まり、クロス円は底堅い動きをみせた。ドル円は94.235円、ユーロ円は132.908円、ポンド円は154.736円でこの日の取引を終えた。
本日は、米新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数及びJPモルガン・チェースやメリルリンチ、バンク・オブ・アメリカなどの米金融機関の決算発表が予定されている。連日報道で米企業の決算のニュースが立て続き、今週の市場の流れを決めている傾向にある。楽観的な見方が大勢のなか、企業決算などで弱い結果となった場合には反落する可能性についても念頭に入れておく必要があるだろう。
[予想レンジ]
ドル・円 93.40~95.60
ユーロ・円 130.60~134.80
ポンド・円 153.00~157.90
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 第2四半期消費者物価
21:30 USD 新規失業保険申請件数
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く)
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年7月15日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ブル
英ポンド・円 :ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
米企業の好決算から買いが優勢の展開。しかし、「雇用なき景気回復」との声もあり、
単純に米国経済が回復していると見るのは時期尚早かもしれない。
ユーロ・円は「ブル」
米インテルやGSの決算が好調だったことを受けて企業業績と米経済に対しての信頼感が強まり、
リスク許容度が高まった。引き続き参加者はブルの姿勢をとっている。
ポンド・円は「ブル」
失業率の改善や住宅市況の底入れ期待感から参加者は買いを選好している模様。
しかし、一方的な上昇は反落のリスクも含んでいるため注意が必要だ。