【来週の為替展望】ドル円にのしかかる米国債の暗雲
■今週の為替の動き
米ドル・円 (2009年5月7日―5月14日)
High 99.589
Low 95.079
ユーロ/米ドル(2009年5月7日―5月14日)
High 1.33409
Low 1.37210
GW明けの為替相場は、先週金曜日の米雇用統計が予想の範囲内だったことから円安方向に推移した。ところが水曜日に状況は一転。米国の4月小売売上高が 3月より悪化していたことで景気懸念が再燃し、株安・円高・ドル安で反応する展開となった。特にポンド円は、BOEインフレ報告が景気回復には1年以上か かると示唆する弱気なものだったため、下落幅が大きかった。木曜日の東京時間にも続落し、ドル円は95円台、ユーロ円は129円台まで売りこまれたが、ダ ウ平均先物が下げ渋るのを見て下げ止まり、一時は130円を回復した。
8(金)USD 非農業部門雇用者数変化(4月) 予想(-61.0万人)前回(-66.3万人) 結果(-53.9万人)
8(金)USD 失業率(4月) 予想(8.9%) 前回(8.5%) 結果(8.9%)
12(火)USD 貿易収支(3月) 予想(-292億ドル) 前回(-260億ドル) 結果(-276億ドル)
13(水)GBP BOE(英中銀)四半期インフレ報告 -今後1年間はインフレは非常に低水準に留まるとの報告
13(水)USD 小売売上高(4月)(除自動車) 予想(0.2%) 前回(-1.2%) 結果(-0.5%)
■来週の注目すべきイベント
15(金)USD NY連銀製造業景気指数(5月) 予想(-14.20) 前回(-14.65)
15(金)USD ミシガン大学消費者信頼感指数(5月)予想(66.5万人)前回(65.1万人)
15(金)EUR ユーロ圏GDP(1Q-前期比-速報値)予想(-2.0%)前回(-1.6%)
21(木)USD 新規失業保険申請件数 予想(61.0万件)前回(60.1万件)
■来週の注目の通貨ペア
ドル/円
新興国の株価上昇もあり、米国からのドル流出が懸念されている。米国債価格も下落傾向にあり、これがドル円の重石となっている可能性は否めなく、ドル円 は上値が重い展開が想定しやすい。一方でユーロ円は株価と相関の高い推移が続いているが、ドル円の下落の影響から下値を模索する展開となる可能性が高く注 意が必要だ。
現状、ドル、ユーロの材料はある程度織り込んだ状況とも言えるため、今後は円絡みの材料にクロス円は左右されるかもしれない。その一つのファクターとし て日本株の動向には注意が必要だ。日経平均は9000円より下の水準では海外勢の買いが下支えすると見られているが、そこで踏みとどまらなければ、ポジ ション調整の流れからユーロ円には売り圧力が強まり、ユーロ円は120円台で下値を模索する展開となりうるだろう。
■ドル円予想レンジ
95.00~99.50
■ユーロ円予想レンジ
126.80~130.20
米ドル・円 (2009年5月7日―5月14日)
High 99.589
Low 95.079
ユーロ/米ドル(2009年5月7日―5月14日)
High 1.33409
Low 1.37210
GW明けの為替相場は、先週金曜日の米雇用統計が予想の範囲内だったことから円安方向に推移した。ところが水曜日に状況は一転。米国の4月小売売上高が 3月より悪化していたことで景気懸念が再燃し、株安・円高・ドル安で反応する展開となった。特にポンド円は、BOEインフレ報告が景気回復には1年以上か かると示唆する弱気なものだったため、下落幅が大きかった。木曜日の東京時間にも続落し、ドル円は95円台、ユーロ円は129円台まで売りこまれたが、ダ ウ平均先物が下げ渋るのを見て下げ止まり、一時は130円を回復した。
8(金)USD 非農業部門雇用者数変化(4月) 予想(-61.0万人)前回(-66.3万人) 結果(-53.9万人)
8(金)USD 失業率(4月) 予想(8.9%) 前回(8.5%) 結果(8.9%)
12(火)USD 貿易収支(3月) 予想(-292億ドル) 前回(-260億ドル) 結果(-276億ドル)
13(水)GBP BOE(英中銀)四半期インフレ報告 -今後1年間はインフレは非常に低水準に留まるとの報告
13(水)USD 小売売上高(4月)(除自動車) 予想(0.2%) 前回(-1.2%) 結果(-0.5%)
■来週の注目すべきイベント
15(金)USD NY連銀製造業景気指数(5月) 予想(-14.20) 前回(-14.65)
15(金)USD ミシガン大学消費者信頼感指数(5月)予想(66.5万人)前回(65.1万人)
15(金)EUR ユーロ圏GDP(1Q-前期比-速報値)予想(-2.0%)前回(-1.6%)
21(木)USD 新規失業保険申請件数 予想(61.0万件)前回(60.1万件)
■来週の注目の通貨ペア
ドル/円
新興国の株価上昇もあり、米国からのドル流出が懸念されている。米国債価格も下落傾向にあり、これがドル円の重石となっている可能性は否めなく、ドル円 は上値が重い展開が想定しやすい。一方でユーロ円は株価と相関の高い推移が続いているが、ドル円の下落の影響から下値を模索する展開となる可能性が高く注 意が必要だ。
現状、ドル、ユーロの材料はある程度織り込んだ状況とも言えるため、今後は円絡みの材料にクロス円は左右されるかもしれない。その一つのファクターとし て日本株の動向には注意が必要だ。日経平均は9000円より下の水準では海外勢の買いが下支えすると見られているが、そこで踏みとどまらなければ、ポジ ション調整の流れからユーロ円には売り圧力が強まり、ユーロ円は120円台で下値を模索する展開となりうるだろう。
■ドル円予想レンジ
95.00~99.50
■ユーロ円予想レンジ
126.80~130.20