FXレポート

材料の出尽くし感漂う展開

昨日のドル円は今週の大きなイベントである米連邦市場公開委員会(FOMC)
が無事終了したことから安心感が広がってドル買いが進み、
一時96.607円まで上昇、しかしニューヨーク時間に入ると米7年債の入札結果
を好感して債券の利回りが低下、ドル売りの動きが強まった。
さらに米新規失業保険申請件数は62.7万件となり、
市場予想の60.0万件より弱く3週間ぶりの62万件乗せとなったこともあり
96円を割り込み、95.916円で引けた。

ユーロドルは、良好な米7年債入札結果から米債の利回りが低下すると、
徐々にドル売りが強まり一時1.40130ドルまで上昇した。
しかし、更に上値を試す勢いはなく1.40000ドルを割り込み
1.39000ドル後半で推移した。結局1.39873ドルで取引を終えた。

一方スイスではスイス国立銀行のスイスフラン売り介入の噂が
広がったことで、他通貨に対しスイスフランは暴落。
スイスフランはドル、ユーロ、ポンドに対し最低
2回は大きく下げる場面が確認された。

また、南アフリカ準備銀行は25日、金融政策決定会合を開き、
政策金利を7.50%に据え置くと発表した。
2008年12月から利下げを開始し前回まで連続5回、
利下げを行なってきたが、今回は市場予想に反する結果となっている。
予想外の据え置き発表でランド円が上昇。
11.729円近辺から一時12.011円と12円を突破したが、
終値は12円を割り込み11.946円で取引を終えた。

本日はFOMCの終了で材料の出尽くし感や週末を控えていることもあり、
やや方向感に欠ける展開となりそうだ。
ドル円は直近の相場動向から、95.000~97.000円のレンジ相場で
推移する展開になるかもしれない。

[予想レンジ]
ドル・円    95.00~ 97.00
ユーロ・円 133.30~135.80
ポンド・円 156.00~158.50

【今日の主な経済指標】

07:45 NZ)第1四半期GDP

21:30 米)個人所得

22:55 米)ミシガン大消費者信頼感指数

 
 さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年6月18日クローズ時点≫
 ドル・円 :  ブル
 ユーロ・円 : ブル
 ユーロ・ドル :スクエア
 英ポンド・円 :ブル
 豪ドル・円 : ブル
 NZドル・円 :  ブル
 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル・円は「ブル」
 今週何度か97円を試す展開があったがいずれも失敗に終わっている。
 その要因は米国経済指標にある。実体経済は失業増加見通しなど不透明感が残り、
 ドルの不安は払拭はまだできていない。
 95円台で参加者は短期の買いポジションをとる傾向にあるが、強いドルになる
 のはまだ先になるかもしれない。
 
  
  ユーロ・円は「ブル」
 昨日に引き続きスイス中銀のユーロ買いスイスフラン売り介入とみられる動きもあり
 参加者はユーロ買いを選択した模様。
 本日は週末要因も重なりポジション調整の動きが相場を主導し、来週に向けた
 次の動向を探る展開も考えられる。
 
 ポンド・円は「ブル」
 154円~160円のレンジを抜けられない展開がつづきそうだ。
  テクニカル分析でボリンジャーバンドの1時間足を見ると昨夜21時頃に
 下限バンドの156.15円近辺にタッチし上昇している。
 このまま上昇すれば上限バンドの158円近辺を目指すかもしれない。
 

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