FXレポート

週末によるポジション調整も

18日のドル円は、序盤、米6/14までの週の新規失業保険申請件
数が弱い結果となったものの、失業保険継続受給者数に回復の
兆しが見えたことで96.10円台まで強含んだ。
その後、強い米6月フィラデルフィア連銀製造業指数の結果を受け
米債利回りが上昇。10年債利回りは3.7%近辺から3.85%近辺
まで上昇した。米株式市場の上昇も好感し、一時96.688円をつけ
結局96.616で取引を終えた。

ポンド円は、ロンドン時間で5月の英小売売上高が前月比0.6%減と、
事前予想に反してマイナスに落ち込んだことからポンド売りが一気に膨らみ、
ポンドは対円で下落し154.957円まで急落。その後は売り一服をはさみ、
ニューヨーク時間に入ると米債利回りの上昇や米株価を好感し上昇。
一時158.446まで急騰した。その後は揉み合いまがらも157.656で取引を終えた。

ユーロ円は米株価を好感し134.982円と135円台の回復目前まで
上昇していたものの、134円近辺まで急落した。結局134.170円で取引を終えた。

さて本日は、一日を通して各国の主要経済指標の予定は乏しいので
東京株式市場およびアジア株式市場の動向を睨みながらの展開となるだろう。
週末要因も重なりポジション調整の動きが相場を主導し、
来週に向けた次の物色動向を探る展開も想定される。
米格付け機関S&Pが複数の米国銀行の格下げし欧米金融機関の
経営悪化に対する懸念は依然強く、マーケットが米国のリスクに
警戒感を高めている事に変わりはなく一気に上昇するとは考えにくく
しばらくは上値の重い展開が続くかもしれない。

[予想レンジ]
ドル・円        95.90~ 97.80
ユーロ・円  133.60~136.10
ポンド・円  156.50~160.50

【今日の主な経済指標】

08:50 日)BOJ議事録(5月21日・22日開催分)

21:30 加)小売売上高

 
 さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年6月18日クローズ時点≫
 ドル・円      : ブル
 ユーロ・円   : ブル
 ユーロ・ドル : スクエア
 英ポンド・円 : ブル
 豪ドル・円   : ブル
 NZドル・円  : ブル
 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル・円は「ブル」
 多くの通貨が対ドルで下落した動きに合わせ、ドル円も反落した参加者もドル買いが優勢だった。
 ただし、ドル買いが一服した感もあり、ドル売りに転じる可能性もあるため注意が必要だ。
 
 ポンド・円は「ブル」
 一時154円台まで下落したがニューヨーク時間は158円中盤まで戻す激しい展開、
 参加者もニューヨーク時間での値ごろ感から買ポジションが膨らむ結果となった。
 ただ、買い戻しが出たに過ぎないとの見方があり下落リスクも否定できない。

 

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