米国株価上昇を背景にドル円は新しい局面を迎えるか
ドル円は、前日NY株式市場の上昇を受けてクロス円も総じて上昇、リスク選好の動きが進んだことで東京時間序盤から円売りが優勢な展開となった。午後に入り日経平均株価が200円超えの大幅上昇となると90.369円まで上昇したが、本邦勢から大量の円買い注文によって上値が抑えられた形となった。その後は、材料難から90.300円前後中心に揉み合いが続いたが、欧州時間に入りBOE議事録が公表されると、欧州のリアルマネー系からのドル買いが観測されて上値を拡大。米国時間に発表された住宅着工件数や米1月鉱工業生産が予想より強かったためドル買いがさらに加速。一時91.173円まで上昇したが、ポジション調整から90円後半まで下落した。またFOMC議事録が公表され、資産売却を近い将来開始する可能性があることを示唆した内容だったことから、米長期金利が上昇、終値ベースで約2週間ぶりとなる91円台(終値91.242円)にのせて取引を終えた。
ユーロ円は、ギリシャ財政問題のデフォルトリスクの懸念が後退したとの市場の見方が広がり、モデル系ファンドからの円売りに押され124円半ばで堅調に推移。しかし、イタリアがデリバティブを活用して債務のごまかしを図ったとの懸念が広がったことや中国当局者が人民元の切り上げを容認する発言を行ったことから17日安値となる123.398円まで急落。引けにかけては、ドル円の上昇につれて124.108円まで持ち直し取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円をテクニカル的に分析すると、まず日足チャートでは1月8日の直近高値93.75付近から、ダウントレンドとなっているが、これがダウントレンドにおけるトレンド・チャネルを形成していたように見える。それを昨日90円ちょうど付近にあるレジスタンスラインを確実にブレイクし急騰。今までならチャネルにおけるレジスタンスラインとサポートラインを引き、上のラインに接近したら売り、下のラインは買いと容易に考えられたが、今回のブレイクによりこの形状が崩壊したため次の戦略を考えなければならなくなった。
さらにパラボリックも2月4日から継続し点灯していた売りシグナルが買いシグナルへ転換となった。次に60分足を見ると、先週12日の23時過ぎから昨日午前3時のチャートからシンメトリカル・トライアングルを形成していたように見える。このトライアングル(三角保持い)が終結後、89.90円付近から上にブレイク、どうやら強気のシンメトリカル・トライアングルが発生したようだ。その後、ペナントを形成し勢いよく上昇した。日足、60分足から推測すると、ドル円相場は新しい局面を迎えたのかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 90.40-92.50
ユーロ・円 123.10-125.20
ポンド・円 139.60-143.80
【今日の主な経済指標】
16:15 CHF 貿易収支
18:30 GBP マネーサプライM4速報値[前月比]
18:30 GBP マネーサプライM4速報値[前年同月比]
21:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比]
21:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比]
21:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比]
21:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比]
22:30 CAD 対カナダ証券投資額
22:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比]
22:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比]
22:30 USD 新規失業保険申請件数
00:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
00:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比]
≪2010年2月17日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
住宅着工件数-1月が予想を上回る結果から91円台を突入し91.381円まで上昇。約2週間ぶりとなる91円台
に高値警戒から参加者は「ベア」を選択。だが、2/3につけた直近高値91.316を昨日ブレイクしたことも
含め、本日このまま91円台をキープすると、アップトレンドに変換する可能性も否定できないためショ
ートポジションの深追いには注意したい。
ユーロ円は「ブル」
イタリアの債務懸念で124円後半から、123.398円まで急落。5分足の高値安値からフィボナッチをみると
61.8%の124.30付近まで戻したが息切れ。結局124.108円まで戻された。参加者は123円台をつけたこと
により「ブル」を選択した模様。ギリシャなどユーロ圏での債務問題は収束するのに時間がかかりそうだ。
ポンド円は「ブル」
米国株式市場を上昇を材料に買いが集まり参加者は「ブル」を選択した模様。今後は、ギリシャに続きイ
タリアからも財政問題が浮上してきたことから、EU各国における財政の不透明感が漂っているため、財政
問題関連のニュースには引き続き注意を払う必要があるだろう。
ユーロ円は、ギリシャ財政問題のデフォルトリスクの懸念が後退したとの市場の見方が広がり、モデル系ファンドからの円売りに押され124円半ばで堅調に推移。しかし、イタリアがデリバティブを活用して債務のごまかしを図ったとの懸念が広がったことや中国当局者が人民元の切り上げを容認する発言を行ったことから17日安値となる123.398円まで急落。引けにかけては、ドル円の上昇につれて124.108円まで持ち直し取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円をテクニカル的に分析すると、まず日足チャートでは1月8日の直近高値93.75付近から、ダウントレンドとなっているが、これがダウントレンドにおけるトレンド・チャネルを形成していたように見える。それを昨日90円ちょうど付近にあるレジスタンスラインを確実にブレイクし急騰。今までならチャネルにおけるレジスタンスラインとサポートラインを引き、上のラインに接近したら売り、下のラインは買いと容易に考えられたが、今回のブレイクによりこの形状が崩壊したため次の戦略を考えなければならなくなった。
さらにパラボリックも2月4日から継続し点灯していた売りシグナルが買いシグナルへ転換となった。次に60分足を見ると、先週12日の23時過ぎから昨日午前3時のチャートからシンメトリカル・トライアングルを形成していたように見える。このトライアングル(三角保持い)が終結後、89.90円付近から上にブレイク、どうやら強気のシンメトリカル・トライアングルが発生したようだ。その後、ペナントを形成し勢いよく上昇した。日足、60分足から推測すると、ドル円相場は新しい局面を迎えたのかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 90.40-92.50
ユーロ・円 123.10-125.20
ポンド・円 139.60-143.80
【今日の主な経済指標】
16:15 CHF 貿易収支
18:30 GBP マネーサプライM4速報値[前月比]
18:30 GBP マネーサプライM4速報値[前年同月比]
21:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比]
21:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比]
21:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比]
21:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比]
22:30 CAD 対カナダ証券投資額
22:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比]
22:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比]
22:30 USD 新規失業保険申請件数
00:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
00:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比]
≪2010年2月17日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
住宅着工件数-1月が予想を上回る結果から91円台を突入し91.381円まで上昇。約2週間ぶりとなる91円台
に高値警戒から参加者は「ベア」を選択。だが、2/3につけた直近高値91.316を昨日ブレイクしたことも
含め、本日このまま91円台をキープすると、アップトレンドに変換する可能性も否定できないためショ
ートポジションの深追いには注意したい。
ユーロ円は「ブル」
イタリアの債務懸念で124円後半から、123.398円まで急落。5分足の高値安値からフィボナッチをみると
61.8%の124.30付近まで戻したが息切れ。結局124.108円まで戻された。参加者は123円台をつけたこと
により「ブル」を選択した模様。ギリシャなどユーロ圏での債務問題は収束するのに時間がかかりそうだ。
ポンド円は「ブル」
米国株式市場を上昇を材料に買いが集まり参加者は「ブル」を選択した模様。今後は、ギリシャに続きイ
タリアからも財政問題が浮上してきたことから、EU各国における財政の不透明感が漂っているため、財政
問題関連のニュースには引き続き注意を払う必要があるだろう。