予想を上回ったADP雇用統計!労働市場の改善に期待膨らむ!
昨日のドル円は、アジア時間においては動意づくきっかけがなかったため方向感なく、膠着状態が続いた。ロンドン時間序盤には円買いが強まった事で90.078円まで下落し、あわや90円割れ場面もあったが、心理的節目では押し目買い意欲も強く、注目されていた米経済指標前には値を戻す往来相場となった。注目されていたADP雇用統計においては、市場予想の-3万人に対し、結果は-2.2万人と事前予想を上回り、直近24ヶ月の中では最もマイナス幅の小さい結果となった事が好感され91.316円まで上昇、終値は91円にはわずかに届かず90.989円となった。
ユーロ円は、アジア時間では小動きとなっていたが、ユーロ圏1月サービス業PMIが市場予想を上回る52.5となり、好悪の分岐である50を5ヶ月連続で上回った事が好感され上昇、その後もギリシャの財政赤字削減計画が欧州委員会によって承認を得た事で更に値を伸ばし、126.971円まで上昇した。欧州委員から正式な支持があった事で、ギリシャ国債と独国債の利回りが縮まっている事や、アルムニア欧州委員が「欧州連合がギリシャの財政赤字問題に関する追加措置発表を歓迎する」と、ギリシャ問題の行方に期待を抱かせる発言等が意識された事が、ユーロにとっての支援材料となり、値を維持したまま126.366円で取引を終えた。
本日の展開
さて本日のドル円だが、1/27につけた直近安値89.124円から反転し、上昇トレンドに入っており、1/8高値93.779円から1/24安値89.124円までの下落に対する半値戻し91.452円近くまで上昇する力強さを見せている。先月後半は、中国の金融引締め懸念・米金融規制案・ギリシャ問題が重なり、安全資産としての円が買われたため対円通貨全般的に弱含む展開となっていたが、前述の円買いも一服しているため好材料には反応しやすい展開となっている。そのため、本日発表される米新規失業保険申請件数が予想を上回る結果となれば、上値を試す展開もありそうだ。
ポンド円は、英中央銀行(BOE)が政策金利を発表する予定となっており、事前予想では据え置きとなっている。1/20に発表された英消費者物価指数が2.9%を記録し、BOEの定めるインフレターゲット(2%±1%)の上限に近い結果となっているため、早期の利上げ期待も台頭しているが、今回は、現在行っている資産買い入れプログラムの規模を2,000億ポンドに据え置くかどうかが焦点となりそう。BOEは昨年3月から、流動性改善に向けた量的緩和措置を行っているが、同プログラムを打ち切るようであれば、金融引き締めに向け期待感が高まる可能性を秘めている。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 90.50-91.50
ユーロ・円 125.00-127.00
ポンド・円 143.40-145.00
【今日の主な経済指標】
09:30(豪) 12月住宅建設許可
09:30(豪) 12月小売売上高
20:00(独) 12月製造業受注
21:00(英) 英中銀金融政策決定会合(政策金利)
21:45(ユーロ) ECB理事会(政策金利)
22:30(加) 12月住宅建設許可件数
22:30(米) 第4四半期非農業部門労働生産性指数
22:30(米) 第4四半期雇用コスト指数
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
22:30(ユーロ) トリシェECB総裁記者会見
00:00(米) 12月製造業新規受注
00:00(加) 1月IVEY購買部協会景気指数
≪2010年2月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
1/27直近安値89.124円から2円以上上昇、高値警戒感も強まっている事から売りポジションが増加し、ス
クウェアに近づきつつあるが、本日はわずかに「ブル」が優勢となった。90円の底堅さは確認できたも
のの、明日に米雇用統計を控えているため様子見ムードも漂いつつある。しかし、流れが上向いている
ため瞬間的に上値を試す可能性も秘めており、昨日高値91.316円を上回れば、次の目標は1/21につけた
91.880円となるだろう。
ユーロ円は「ブル」
ギリシャに財政問題に端を発したユーロ売りに歯止めがかかりつつあり、参加者は「ブル」を継続。し
かし、財政赤字問題はギリシャだけでなくポルトガル・スペインといった財政基盤が脆弱な国にも波及
しつつある。ユーロ圏諸国の財政問題をめぐる懸念は今後も尾を引きずる様相を呈しており、本日も頭
の重い展開が予想される。昨日はスペイン債格下げの噂が出るなど、前述の国に対して神経質な状態と
なっているため、新規のユーロ売り材料が出た場合には、2/1直近安値124.558円を意識した下値試しも
ありそうだ。
ポンド円は「ブル」
比較的好調な英経済指標を背景に参加者はブルを選択。英金融システムに対する不安感は残るものの、
堅調な推移が続いておりリスク選好の動きが続いた場合、1/19の直近高値149.467円から2/1の143.033円
までの下落に対しどこまで値を戻せるかが注目される。上値目標としては前述の下落に対し38.2%とな
る145.491円を上抜けた場合は半値戻しとなる146.250円が意識される水準となりそうだ。
ユーロ円は、アジア時間では小動きとなっていたが、ユーロ圏1月サービス業PMIが市場予想を上回る52.5となり、好悪の分岐である50を5ヶ月連続で上回った事が好感され上昇、その後もギリシャの財政赤字削減計画が欧州委員会によって承認を得た事で更に値を伸ばし、126.971円まで上昇した。欧州委員から正式な支持があった事で、ギリシャ国債と独国債の利回りが縮まっている事や、アルムニア欧州委員が「欧州連合がギリシャの財政赤字問題に関する追加措置発表を歓迎する」と、ギリシャ問題の行方に期待を抱かせる発言等が意識された事が、ユーロにとっての支援材料となり、値を維持したまま126.366円で取引を終えた。
本日の展開
さて本日のドル円だが、1/27につけた直近安値89.124円から反転し、上昇トレンドに入っており、1/8高値93.779円から1/24安値89.124円までの下落に対する半値戻し91.452円近くまで上昇する力強さを見せている。先月後半は、中国の金融引締め懸念・米金融規制案・ギリシャ問題が重なり、安全資産としての円が買われたため対円通貨全般的に弱含む展開となっていたが、前述の円買いも一服しているため好材料には反応しやすい展開となっている。そのため、本日発表される米新規失業保険申請件数が予想を上回る結果となれば、上値を試す展開もありそうだ。
ポンド円は、英中央銀行(BOE)が政策金利を発表する予定となっており、事前予想では据え置きとなっている。1/20に発表された英消費者物価指数が2.9%を記録し、BOEの定めるインフレターゲット(2%±1%)の上限に近い結果となっているため、早期の利上げ期待も台頭しているが、今回は、現在行っている資産買い入れプログラムの規模を2,000億ポンドに据え置くかどうかが焦点となりそう。BOEは昨年3月から、流動性改善に向けた量的緩和措置を行っているが、同プログラムを打ち切るようであれば、金融引き締めに向け期待感が高まる可能性を秘めている。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 90.50-91.50
ユーロ・円 125.00-127.00
ポンド・円 143.40-145.00
【今日の主な経済指標】
09:30(豪) 12月住宅建設許可
09:30(豪) 12月小売売上高
20:00(独) 12月製造業受注
21:00(英) 英中銀金融政策決定会合(政策金利)
21:45(ユーロ) ECB理事会(政策金利)
22:30(加) 12月住宅建設許可件数
22:30(米) 第4四半期非農業部門労働生産性指数
22:30(米) 第4四半期雇用コスト指数
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
22:30(ユーロ) トリシェECB総裁記者会見
00:00(米) 12月製造業新規受注
00:00(加) 1月IVEY購買部協会景気指数
≪2010年2月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
1/27直近安値89.124円から2円以上上昇、高値警戒感も強まっている事から売りポジションが増加し、ス
クウェアに近づきつつあるが、本日はわずかに「ブル」が優勢となった。90円の底堅さは確認できたも
のの、明日に米雇用統計を控えているため様子見ムードも漂いつつある。しかし、流れが上向いている
ため瞬間的に上値を試す可能性も秘めており、昨日高値91.316円を上回れば、次の目標は1/21につけた
91.880円となるだろう。
ユーロ円は「ブル」
ギリシャに財政問題に端を発したユーロ売りに歯止めがかかりつつあり、参加者は「ブル」を継続。し
かし、財政赤字問題はギリシャだけでなくポルトガル・スペインといった財政基盤が脆弱な国にも波及
しつつある。ユーロ圏諸国の財政問題をめぐる懸念は今後も尾を引きずる様相を呈しており、本日も頭
の重い展開が予想される。昨日はスペイン債格下げの噂が出るなど、前述の国に対して神経質な状態と
なっているため、新規のユーロ売り材料が出た場合には、2/1直近安値124.558円を意識した下値試しも
ありそうだ。
ポンド円は「ブル」
比較的好調な英経済指標を背景に参加者はブルを選択。英金融システムに対する不安感は残るものの、
堅調な推移が続いておりリスク選好の動きが続いた場合、1/19の直近高値149.467円から2/1の143.033円
までの下落に対しどこまで値を戻せるかが注目される。上値目標としては前述の下落に対し38.2%とな
る145.491円を上抜けた場合は半値戻しとなる146.250円が意識される水準となりそうだ。