底堅さを見せるドル円!値固め後は反発に期待!?
昨日のドル円は、中国の金融引き締めによる景気回復の遅れへの警戒感が依然根強く、安全資産としての円買い優勢の展開から下値を試す展開となった。FOMCを前にリスクポジションを処分する動きも円買いに拍車をかけ、アジア時間中盤には89.124円まで下落、辛うじて89円を割れずに下げ止まり、ロンドン時間には落ち着きを取り戻した。その後、ニューヨーク時間に発表された米12月新築住宅販売件数は市場予想を下回り、わずかに下押ししたものの反応は限定的だった。
注目されたFOMCでは市場予想通りの金利据え置きとなった一方、声明文では政府機関債・MBS買取措置を予定通り3月末で終了すると明記があった事に加え、経済活動に関する表現が「上向き」から「拡大」へと上方修正した事を受けて、発表後はドル買い優勢となり90.079円まで上昇、高値近辺の89.955円で取引を終えた。
ポンド円は、一昨日発表された2009年第4四半期GDPが小幅なプラスに留まった事でポンド売りが強まり、それが尾を引く形でジリジリと値を崩していたが、センタンス英中銀委員から「輸入やサービスの物価が強く上昇し続けるならばインフレターゲットの維持は困難、CPIの見通しにはかなり幅の広い不確実性がつきまとっている、ポンドはユーロに対して特に競争力が高い状態」とのコメントが伝わると市場はタカ派発言と捉えポンド買いで反応、月末絡みのポンド買いフローもあいまって145.562円まで上昇した。その後、値を崩す場面もあったが、FOMCの結果を受けて、クロス円全般に波及した円売りを受けて再上昇、結局145.456円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円だが、クロス円が下げ足を早める中で、どこまで底堅い動きとなるかが注目される。安全資産としての円が最も買われやすい状況とはいえ、資源国・高金利通貨売られ、ドルが買われる動きが下値をサポートしている。先週のオバマ大統領による金融規制強化案の発表はあまりにも突発だったためマーケットも急激な反応を示したが、一般教書演説に経て、内容がより具体的になれば、マーケットも冷静に行方を織り込んでいく事になりそう。仮にオバマ大統領の演説にサプライズがなければ、イベントリスク解消によって、1/8高値93.779円から1/27安値89.124円まで4円以上の下落に対し、戻りを試す展開も考えられる。反発した場合の上値目処としては、まずは1/26直近高値90.546円、上抜けた場合は、前述の下落に対する38.2%戻しとなる90.902円が意識される水準となりそうだ。
豪ドル円は、昨日発表された豪第4四半期消費者物価指数が前年比で2.1%と予想(2.0%)を上回り、3四半期ぶりにインフレ目標のレンジ(2~3%)内に回帰。雇用統計をはじめ小売売上高等、国内の経済環境が良好な事もあり、2月2日に予定されている豪中央銀行理事会での利上げ期待が膨らんでいる。米金融規制案、中国の金融引き締め等の外部要因によって売り込まれてきたが、市場のリスク選好度が回復すれば下降トレンドの終わりも見えてくるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 88.50-90.50
ユーロ・円 124.50-127.40
ポンド・円 143.60-147.00
【今日の主な経済指標】
08:50(日) 12月商業販売統計
22:30(米) 12月耐久財受注
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
≪2010年1月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
日々安値を更新する中、FOMCを受けて反発、参加者は「ブル」を継続中だ。カンザスシティ連銀のホーニグ
総裁が「低金利の長期間維持を確約する事はもはや不要」と表明し、わずかながらも低金利政策の出口が見
えてきた事もドル買いを誘っている。1/8を起点とした下降トレンドが継続しているため、目先は下値を試
す可能性もあるが、底堅い動きが続けば徐々に流れが変わるかもしれない。
ユーロ円は「ブル」
いまだにくすぶり続けるギリシャ破綻懸念はユーロの重石となっており、下値を試す日々が続いている。昨
日は125.232円まで下落、2009年4月以来の安値を更新している。終値ベースでは126円台を回復しているも
のの、格付け会社フィッチ・レーティングがポルトガルの信用格付けを恐らく引き下げるとの見方を示して
おり、ユーロへの不安材料が増加しているため、基調の弱さに変化はなさそう。値ごろ感があるため参加者
は「ブル」を継続中だが、リスク回避志向が強まった場合には2009/4/28につけた直近安値124.367円が意識
されるかもしれないので注意が必要だ。
ポンド円は「ブル」
最近発表された英経済指標が強弱入り混じっているとはいえ、比較的良好な結果となっている事や、要人か
らのタカ派発言等、ポンドの地合そのものが強い事もあり、参加者は「ブル」を選択。昨日も安値を更新し
たとはいえ、結果的には陽線引けとなっており、反発に期待が膨らみそうだ。
注目されたFOMCでは市場予想通りの金利据え置きとなった一方、声明文では政府機関債・MBS買取措置を予定通り3月末で終了すると明記があった事に加え、経済活動に関する表現が「上向き」から「拡大」へと上方修正した事を受けて、発表後はドル買い優勢となり90.079円まで上昇、高値近辺の89.955円で取引を終えた。
ポンド円は、一昨日発表された2009年第4四半期GDPが小幅なプラスに留まった事でポンド売りが強まり、それが尾を引く形でジリジリと値を崩していたが、センタンス英中銀委員から「輸入やサービスの物価が強く上昇し続けるならばインフレターゲットの維持は困難、CPIの見通しにはかなり幅の広い不確実性がつきまとっている、ポンドはユーロに対して特に競争力が高い状態」とのコメントが伝わると市場はタカ派発言と捉えポンド買いで反応、月末絡みのポンド買いフローもあいまって145.562円まで上昇した。その後、値を崩す場面もあったが、FOMCの結果を受けて、クロス円全般に波及した円売りを受けて再上昇、結局145.456円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円だが、クロス円が下げ足を早める中で、どこまで底堅い動きとなるかが注目される。安全資産としての円が最も買われやすい状況とはいえ、資源国・高金利通貨売られ、ドルが買われる動きが下値をサポートしている。先週のオバマ大統領による金融規制強化案の発表はあまりにも突発だったためマーケットも急激な反応を示したが、一般教書演説に経て、内容がより具体的になれば、マーケットも冷静に行方を織り込んでいく事になりそう。仮にオバマ大統領の演説にサプライズがなければ、イベントリスク解消によって、1/8高値93.779円から1/27安値89.124円まで4円以上の下落に対し、戻りを試す展開も考えられる。反発した場合の上値目処としては、まずは1/26直近高値90.546円、上抜けた場合は、前述の下落に対する38.2%戻しとなる90.902円が意識される水準となりそうだ。
豪ドル円は、昨日発表された豪第4四半期消費者物価指数が前年比で2.1%と予想(2.0%)を上回り、3四半期ぶりにインフレ目標のレンジ(2~3%)内に回帰。雇用統計をはじめ小売売上高等、国内の経済環境が良好な事もあり、2月2日に予定されている豪中央銀行理事会での利上げ期待が膨らんでいる。米金融規制案、中国の金融引き締め等の外部要因によって売り込まれてきたが、市場のリスク選好度が回復すれば下降トレンドの終わりも見えてくるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 88.50-90.50
ユーロ・円 124.50-127.40
ポンド・円 143.60-147.00
【今日の主な経済指標】
08:50(日) 12月商業販売統計
22:30(米) 12月耐久財受注
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
≪2010年1月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
日々安値を更新する中、FOMCを受けて反発、参加者は「ブル」を継続中だ。カンザスシティ連銀のホーニグ
総裁が「低金利の長期間維持を確約する事はもはや不要」と表明し、わずかながらも低金利政策の出口が見
えてきた事もドル買いを誘っている。1/8を起点とした下降トレンドが継続しているため、目先は下値を試
す可能性もあるが、底堅い動きが続けば徐々に流れが変わるかもしれない。
ユーロ円は「ブル」
いまだにくすぶり続けるギリシャ破綻懸念はユーロの重石となっており、下値を試す日々が続いている。昨
日は125.232円まで下落、2009年4月以来の安値を更新している。終値ベースでは126円台を回復しているも
のの、格付け会社フィッチ・レーティングがポルトガルの信用格付けを恐らく引き下げるとの見方を示して
おり、ユーロへの不安材料が増加しているため、基調の弱さに変化はなさそう。値ごろ感があるため参加者
は「ブル」を継続中だが、リスク回避志向が強まった場合には2009/4/28につけた直近安値124.367円が意識
されるかもしれないので注意が必要だ。
ポンド円は「ブル」
最近発表された英経済指標が強弱入り混じっているとはいえ、比較的良好な結果となっている事や、要人か
らのタカ派発言等、ポンドの地合そのものが強い事もあり、参加者は「ブル」を選択。昨日も安値を更新し
たとはいえ、結果的には陽線引けとなっており、反発に期待が膨らみそうだ。