FXレポート

今週は米主要企業の決済発表目白押し!

昨日のドル円は序盤、先週末の米国株安を受けて日経平均株価が一時200円超の下落となったためリスク回避に伴う円買いが強まった事や、日本航空の会社更生法適用申請を控えて「燃料ヘッジの予約を取り消すのではないか?」との思惑から、売り優勢の展開となった。その後は一旦自立反発となったものの、米国がキング牧師誕生日のため休場だった事もあり、ポジション調整主導の展開となり反落、90円台後半から91円台前半での方向感に乏しい動きの中、90.752円で取引を終えた。

ユーロ円は、昨日英テレグラフが「ECBはギリシャ危機の高まりにより、ユーロ決裂の法的根拠を準備」との記事を受けて、下値をうかがう展開となり、12/18安値127.413円から1/11高値までの上昇に対する61.8%押しとなる130.077円近辺まで下値を拡大した。その後は、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「欧州に二番底の可能性は見られない」、「現在のユーロの水準に問題はない、上昇基調の継続望まず」との見解を示した事に加え、ノワイエ・フランス中銀総裁が「ギリシャには資金繰りや支払いに対する問題は無い」との認識を示した事がサポート材料となり、わずかに値を戻し、130.536円で引けた。

                   本日の展開

本日のドル円だが、シティ・グループ(22:00)の決算発表が注目となろう。今週は米主要金融機関の決算発表が目白押しとなっているが、明日以降の結果を占う意味でも注目度が高まっている。シティは2008年に受け入れた不良資産救済プログラム(TARP)資金を先月完済しており、業績回復の兆しを見せている。今月の米雇用統計発表以降は下向きの流れが継続しているが、市場心理を好転させるだけの結果となれば、上昇に転ずる可能性を秘めている。

ポンド円は、昨日発表された英ライトムーブ住宅価格が、前回数値から改善し、前月比で2009年10月以来のプラスを記録、前年比では4.1%(前回 1.7%)と、2008年3月(5.0%)以来の伸び率を記録。経済の回復については、英シンクタンクのNIESRが13日に「英国の景気下降は2009年に終了」と述べており、新たな局面入りの様相を呈してきた。本日の英消費者物価指数が市場予想(2.6%)通り、BOEの設定するインフレターゲット(2%±1%)の中心値を上回った場合、年内の利上げ期待が浮上する可能性も考えられる。



[今日の予想レンジ]
ドル ・円  90.00-92.00
ユーロ・円 129.00-131.00
ポンド・円 147.00-150.00

【今日の主な経済指標】
19:00(独) 1月ZEW景気期待指数
22:30(加) 12月景気先行指数
23:00(加) 加中銀金融政策委員会(政策金利)
23:00(米) 11月財務省対米証券投資     

≪2010年1月18日クローズ時点≫
 ドル・円   :「ブル」
 ユーロ・円  :「ブル」
 ユーロ・ドル :「ブル」
 英ポンド・円 :「ブル」
 豪ドル・円  :「ブル」
 NZドル・円  :「ブル」

 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

 ドル円は「ブル」
 下げ渋っている事もあり、参加者は「強気」だ。雇用統計以降の下降トレンドも落ち着きを見せ、反発
 の材料待ちの状況を思わせる値動きとなっている。今週は米主要企業の決算発表が相次ぐため、発表毎
 に上下に値が振れる可能性もあるが、まずは本日のシティ・グループの結果に注目したい。結果次第で
 は急反発も期待できそうだが、リスク回避に伴う円買いには常に注意が必要か。
 
 ユーロ円は「ブル」
 先週の大きな下落もあり、値ごろ感から押し目買いが入りやすい値位置となっている。安値での要人発
 言が買い安心感を誘った事もあり、参加者は「ブル」を選択。しかし、ギリシャの財政赤字問題などを
 きっかけにしたユーロへの信認低下問題が尾を引きずっているため、追加の不安材料が出た場合反落の
 可能性もあるため慎重な判断が求められる。

 ポンド円は「ブル」
 2009/11/27以降、徐々に安値を切り上げ、右肩上がりの三角持合を形成しつつある。経済指標の好結果
 もサポート材料となっており、上放れに期待が膨らんでいる。本日発表の消費者物価指数が好結果とな
 れば、再度150円台を目指す展開になるかもしれない。
 

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

SNS

line icon

APP

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。