米経済指標は強弱まちまちの結果
先週金曜日のドル円は、東京市場において全般ドル安の流れからドル売りが先行しました。日経平均株価が250円超の大幅高となる場面では下げ渋るも、戻りの鈍さを確認すると再びドル売りの流れになり112円前後まで下押ししました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が110円上昇したことを背景にドル買いが強まり一時112.23円近辺まで上昇しました。しかし、9月米消費者物価指数(CPI)がコア指数ともに市場予想を下回る結果となり、米10年債利回りが急低下すると111.69円付近まで売り込まれました。もっとも、10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が101.1と2004年1月以来の高水準を記録したことで111.97円付近まで下げ渋り、その後は111円台後半で値動きが細りました。
≪2017年10月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・円 :「ベア」 売り69% 買い31%
英ポンド・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
豪ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
NZドル・円 :「ブル」 売り40% 買い60%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り71% 買い29%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 10月
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 8月
18:00 EUR 貿易収支 8月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 8月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 10月
- 今日のトレードポイント -
今週もドル円は地政学リスクが意識されそうです。北朝鮮が警告を発しているように水爆実験やICBM発射を太平洋上で行った場合、マティス米国防長官は軍事行動を示唆しており短期的にリスク回避に振れやすい相場が継続しそうです。一方で、欧州圏は英国のブレクジット(EU離脱)に続き、スペインからの独立を目指すカタルーニャが揺れています。今のところマーケットはスペインからの独立は織り込んでいないため、影響は限定的になっていますが、問題が長期化した場合にはユーロ安の材料になるため動向を注視していたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.00-112.50
ユーロ・円 131.30-134.00
ポンド・円 147.00-150.50