FXレポート

朝鮮半島の地政学リスクに要注意

昨日のドル円は、東京市場において日経平均株価が堅調に推移したものの、株高を手掛かりにしたドル買いは限定的となり、徐々に値を下げる展開となり112.23円近辺まで下押ししました。欧米市場では、米10年債利回りの低下を背景にドル円は112.26円付近まで下落するも、米経済指標の9月米卸売物価コア指数や前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想よりも強い内容になると112.45円付近まで下げ幅を縮小しました。その後、米地質学研究所(USGS)が「北朝鮮で発生したM2.9の地震が自然か人工的か確認できず」との見解を示すとドル売りが強まり、日通し安値となる112.12円近辺まで下落しました。引けに掛けては若干値を戻すも112.28円台で取引を終えました。


≪2017年10月12日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り38% 買い62%
ユーロ・円  :「ベア」       売り75% 買い25%
英ポンド・円 :「ブル」    売り47%  買い53%
豪ドル・円  :「ブル」      売り29%  買い71%
NZドル・円   :「ブル」      売り38% 買い62%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り71% 買い29%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 9月
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 7-9月期
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 9月
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 9月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 9月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 9月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 10月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 8月

- 今日のトレードポイント -
昨日のFOMC議事要旨では「メンバーの大方が年内追加利上げを見込んでいるが、ここ数カ月の指標を見極めたい」との見方が示されているため、今後の米経済指標の結果がとても重要になります。ただ、ハリケーンの被害がどの程度まで影響があるのかが不透明な部分があるため、結果を見極めるスタンスになってしまいます。本日のドル円は週末要因ということもあり積極的な売買は控えられることが予想されますが、北朝鮮のミサイル発射等のニュースや株式市場及び債券市場の動向に注意をしてポジション調整に焦点を置いて取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            111.80-112.80
ユーロ・円        132.00-134.00
ポンド・円        147.00-150.50 

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