ドル円は上値が重い!
昨日のドル円は、東京市場において小安く始まった日経平均株価が持ち直すと、ドルの買い戻しが優勢となりました。また、市場では「海外長期資金からの買いが観測された」との指摘もあり、ドル円は日通し高値となる112.58円近辺まで値を上げました。その後はポンド円などクロス円の下落につれて伸び悩む展開となりました。欧州市場では、米長期金利の低下をきっかけに円買い・ドル売りが先行しドル円は日通し安値となる112.08円付近まで下押ししました。NY市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が100円上昇したことを受けて円売り・ドル買いとなり112.56円付近まで値を戻す場面がみられるも、米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「多くのメンバーは低インフレが一時的な要因のみではないと懸念」との見解が示されると再び円買い・ドル売りが優勢となりました。ただ、引けに掛けては買戻され、ドル円は112.51円台で取引を終えました。
≪2017年10月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・円 :「ベア」 売り82% 買い18%
英ポンド・円 :「ブル」 売り46% 買い54%
豪ドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」 売り33% 買い64%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り69% 買い31%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数 9月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 9月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 9月
09:30 AUD 住宅ローン件数[前月比] 8月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 8月
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 9月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 8月
21:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 8月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 9月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 9月
23:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「多くのメンバーは低インフレが一時的な要因のみではないと懸念」との見解が示されると円買い・ドル売りが優勢となりました。今後、インフレの低迷が続き、米経済指標が市場予想よりも弱い内容が続くとドル売りの地合いになることが予想されます。本日のドル円も上値の重い展開が予想されますが、株式市場や債券市場の動向を確認して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.80-113.00
ユーロ・円 132.00-134.00
ポンド・円 147.00-150.50