本日は北朝鮮のミサイル発射に警戒
昨日のドル円は、前週末にトランプ米大統領が北朝鮮問題の解決策は一つしかないと軍事行動に含みを残した発言を受けて、朝方には一時112.33円近辺まで下落しました。東京市場に入り112円台半ばまで下げ渋りましたが、体育の日の祝日休場のため市場の流動性が低下したため方向感を欠く展開となりました。欧米市場では、ポンド円などの上昇につれたドル買いを受け112.74円近辺まで上昇しました。米国がコロンブスデーの祝日で債券市場が休場だったうえ、NYダウ平均も材料を欠く展開となり、ドル円は112.65円を挟んだ値動きとなりました。ただ、引けに掛けては「10日は北朝鮮の朝鮮労働党創建72年のため、朝方に北朝鮮がミサイルを発射するのでは」との思惑から112.51円付近まで下落する場面も見られましたが、112.68円台で取引を終えました。
≪2017年10月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
ユーロ・円 :「ベア」 売り77% 買い23%
英ポンド・円 :「ブル」 売り46% 買い54%
豪ドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
NZドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り64% 買い36%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 9月
08:50 JPY 国際収支・経常収支 8月
08:50 JPY 国際収支・貿易収支 8月
09:30 AUD NAB企業景況感指数 9月
09:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 9月
14:45 CHF 失業率 9月
15:00 DEM 貿易収支 8月
15:00 DEM 経常収支 8月
15:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比] 8月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 8月
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 8月
17:30 GBP 貿易収支 8月
21:15 CAD 住宅着工件数 9月
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
本日は、北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日のため、ミサイル発射の懸念が取りざたされております。ミサイルが発射された場合には下値リスクを警戒しておきたいです。その一方で、朝方トランプ米大統領とグラハム米共和党上院議員が、税制改革や政府資金、ヘルスケアについて議論したと大統領側近が伝えていることから、政府要人による税制改革等に対する前向きな発言が出た場合にはドル買いで反応することが予想されるため、本日のドル円は、上下どちらの方向にも対応できるように取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.50-113.50
ユーロ・円 131.00-133.50
ポンド・円 146.50-150.00