強い米経済指標を受けドル買われる
昨日のドル円は、東京市場において期初の5・10日(ゴトー日)にあたり、仲値に向けた実需のドル買いが観測され112.91円近辺まで上昇しました。その後、日経平均株価が下げに転じるとドル円も失速しました。欧米市場では、取引当初ポンド円などクロス円の下落につれてドル売りが先行しました。米10年債利回りが一時低下に転じたことも重しとなり、112.41円付近まで下押ししました。売りが一巡すると、強い米経済指標の発表が相次いだこともあり下げ渋る展開となりました。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁やウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁などからタカ派的な発言が聞かれるなか、米長期金利の上昇とともにドルの買い戻しが強まり、112.87円近辺まで切り返し、取引を終えました。
≪2017年10月5日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
ユーロ・円 :「ベア」 売り73% 買い27%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
NZドル・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 9月
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 8月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 8月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 8月
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 8月
15:45 FRF 貿易収支 8月
15:45 FRF 経常収支 8月
15:45 FRF 財政収支 8月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 9月
21:30 USD 失業率 9月
21:30 USD 平均時給[前月比] 9月
21:30 CAD 失業率 9月
21:30 CAD 新規雇用者数 9月
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 9月
23:00 USD 卸売在庫[前月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、主要な米株価指数が過去最高値を更新する中で米国債利回りが上昇したことなどからドルが買われる要因となりました。本日のドル円は、今夜発表の米9月雇用統計を控えて様子見ムードが予想されますが、ハリケーンの影響を受けていない結果となった場合、ドル買いが強まることが予想されます。また、米国の下院が税制改革案通過を後押しする2018会計年度予算決議案を承認したことで、税制改革実現への期待が高まっており、税制改革を後押しする要人発言があればドル買いが強まることが予想されるため、ポジション管理には注意したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.20-113.50
ユーロ・円 131.00-133.50
ポンド・円 146.50-149.00