今週はFOMCが焦点となる!
先週金曜日のドル円は、弱い米経済指標の結果を受け終値で111円を維持出来ませんでした。朝方「北朝鮮がミサイルを発射した」との報道を受けて一時109.57円近辺まで急落しましたがすぐに反発。東京市場に入り、日経平均株価が堅調な推移を見せると、ドル円は下げ幅を縮小し110円半ばまで上昇しました。欧州市場では、欧州勢のショートカバーや時間外の米長期金利の上昇もあり、ドル円は日通し高値となる111.33円近辺まで上値を伸ばしました。NY市場に入ると、8月米小売売上高が予想を下回ったほか、8月米鉱工業生産も市場予想を下回り円買い・ドル売りを誘い、徐々に値を下げ、111円を割り込み取引を終了しました。
≪2017年09月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
ユーロ・円 :「ベア」 売り81% 買い19%
英ポンド・円 :「ベア」 売り68% 買い32%
豪ドル・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
NZドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り69% 買い31%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 9月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 8月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 7月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 9月
00:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
05:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 7月
- 今日のトレードポイント -
北朝鮮がミサイルを発射し発射直後は大きくリスク回避に振れました。ただ、国連での北朝鮮への制裁も決まっており、今後もミサイル発射で一時的にリスク回避に振れることが考えられますが、逆に実害発生やマティス米国防長官がグアム周辺の海域に落下しなければ押し目買いのチャンスとなっており、見逃さずに対応したいです。その他では20日のFOMCでバランスシート縮小に焦点があたっており、12月まで利上げは見送りとの見方があります。そのため、北朝鮮の地政学リスクが後退したものの、上値を追う材料が不足しており、まだまだ買い一辺倒とはいかないとみています。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.00-111.80
ユーロ・円 131.00-133.50
ポンド・円 148.00-152.50