ムニューシン発言でドル売り加速
東京市場では仲値に向けたドル買いが入ったほか、良好な8月豪雇用統計を受けて豪ドル円が急伸するにつれて、ドル円は一時110.73円近辺まで上値を伸ばす場面も見られました。ただ、日経平均株価が下落し始めると値を下げる展開となりました。欧米市場では、ポンド円の急伸や8月米消費者物価指数(CPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かった場面ではドル買いが優勢となりました。しかし、北朝鮮のミサイル発射兆候ありなど報じられた場面では一転ドル売りが優勢となりました。取引終盤に入り、米10年債利回りの低下に加え、ムニューシン米財務長官が「トランプ政権は経済成長について懸念」と述べたこともあり、ドル円は110.08円近辺まで下げ足を速め取引を終えました。
≪2017年09月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・円 :「ベア」 売り82% 買い18%
英ポンド・円 :「ベア」 売り76% 買い24%
豪ドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
NZドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り70% 買い30%
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR 貿易収支 7月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 9月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 8月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 8月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 8月
22:15 USD 設備稼働率 8月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 9月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
トランプ大統領が最優先事項としている法人税率15%に対する期待感や米経済指標の好調な結果、さらには堅調な株式市場の流れを背景にドル買いの地合いが続いておりましたが、昨日は取引終盤に入りムニューシン米財務長官が「トランプ政権は経済成長について懸念」と述べたことでドル売りに傾斜して取引を終えました。本日のドル円は110円を挟んだ値動きが想定されます。懸念材料としては、北朝鮮のミサイル発射関連のニュース、そして法人税15%実施への暗雲の報道に関してはドル売りに傾斜するため注意が必要です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.30-110.80
ユーロ・円 130.80-132.50
ポンド・円 145.80-149.50