朝鮮半島を巡る過度な地政学リスクが後退
東京市場では、北朝鮮が週末にミサイルを発射しなかったことを受けて地政学リスクの過度な警戒感が後退したことで、108.30円を挟んだ底堅い推移となりました。欧州市場では様子見ムードが強まるなか、NY市場に入り、米10年債利回りの上昇などをながめ円売り・ドル買いの流れになりました。NYダウ先物や日経平均先物の上昇に伴う円売り・ドル買いも支えとなり、取引終盤には109.50円近辺まで上昇して取引を終えました。
≪2017年09月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・円 :「ベア」 売り79% 買い21%
英ポンド・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
豪ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
NZドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD NAB企業景況感指数 8月
14:30 FRF 非農業部門雇用者・改定値[前期比] 4-6月期
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 8月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 8月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 8月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 8月
17:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
北朝鮮への国連安保理制裁案に対して米国が中国やロシアに配慮したという報道を受けそれほど厳しい内容にはならないという見方があります。これを受け朝鮮半島を巡る過度な地政学リスクが後退したことで本日のドル円はドル買いの流れになると思われます。ただ、トランプ大統領がハリケーンの被害救済と連邦債務上限引き上げ問題の先送りに関して、保守党よりも先に民主党と合意してしまったことで、保守派を中心に共和党議員が反発を強めているので、この内容に関連する要人発言には注意したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.80-110.50
ユーロ・円 129.80-131.70
ポンド・円 142.00-146.00