朝鮮半島を巡る地政学リスクに注意
先週金曜日のドル円は朝鮮半島を巡る地政学リスク等への警戒感から円買いが強まりました。東京市場では週末の実質5・10日(ゴトー日)ということもあり仲値に向けたドル買いが見られ日通し高値となる108.48円近辺まで上昇しました。今年に入り108円を割ることはなかったドル円は、「マクロ系ファンドからドル売りが観測された」との指摘もあり徐々に下値を切り下げ107円台に突入しました。欧州市場に入るも節目となっていた108円を割ったことでドル売りは止まらず日通し安値となる107.32円近辺まで下押ししました。NY市場では、米10年債利回りが上昇に転じたことでショートカバーが進みドル円は一時108円台を回復。しかし、週末を控え朝鮮半島を巡る地政学リスクの高まりや超大型ハリケーン「イルマ」への警戒感からリスク回避の円買いが強まり107.80円で取引を終えました。
≪2017年09月8日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「ベア」 売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り71% 買い29%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 機械受注[前月比] 7月
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 8月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 7月
21:15 CAD 住宅着工件数 8月
- 今日のトレードポイント -
今週も引き続き朝鮮半島を巡る地政学リスクへの警戒感にマーケットは左右されそうです。その他の材料を見ると、米政権が税制改革法案の合意に向けて可能性が高まりドルが買われやすい地合いになるとみています。ただ、ハリケーン「ハービー」、「イルマ」の被害が拡大した場合、米国の経済成長が妨げられるため一気にドル売りへと傾斜しかねないためマーケットが上下どちらに反応するか慎重に見極めたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 107.00-108.80
ユーロ・円 128.80-130.50
ポンド・円 140.00-144.00