上値を試すには難しい局面か
昨日のドル円は米要人の発言を受けて108.65円付近まで下落。東京市場では北朝鮮の地政学リスクを背景に円高が進み109.20円付近まで下落しました。欧州市場に入ると買い戻す場面が見られたものの、109.50円付近まで回復したところで上値が重くなりました。その後、NY市場では北朝鮮のリスクが意識されるなか、ブレイナードFRB理事がニューヨークの講演で「物価上昇率が目標の2%を達成するまで利上げは慎重になるべきだ」との認識を示したことから、早期利上げ期待が後退したことでドル安が進みドル円は108.630円まで下落し前日比0.946円安い108.752円で取引を終えました。
≪2017年09月5日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・円 :「ベア」 売り71% 買い29%
英ポンド・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り67% 買い33%
【今日の主な経済指標】
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 7月
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 4-6月期
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 4-6月期
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 7月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 CAD 四半期労働生産性指数[前期比] 4-6月期
21:30 CAD 貿易収支 7月
21:30 USD 貿易収支 7月
23:00 CAD カナダ銀行 政策金利グラフのマーク
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 8月
03:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 今日のトレードポイント -
北朝鮮と米国の動向が予断を許さないような睨みあいとなっており、軟化する気配がないため引き続き地政学リスクが意識される展開になりそうです。そういった中で、昨日のブレイナードFRB理事の発言はドル円の重石となっており買い進むには困難な状況になっています。また、本日の米経済指標でISM非製造業景況指数が控えており、直近のISM指標に大きく振られる傾向にあるため発表時は為替動向に注視したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.70-110.90
ユーロ・円 130.00-131.70
ポンド・円 141.80-143.90