警戒感が和らぎ円全面安
昨日のドル円は、上下動の激しい一日となりました。早朝、北朝鮮のミサイルが日本上空を通過し排他的水域内に落下したとの報道から、有事のポジション巻き戻しが発生しドル円は下落して始まりました。しかし、東京時間に入ると厚めの買い需要に支えられドル円は109円付近まで回復。ロンドン時間に入ると買いポジションを狙った仕掛け的な動きから一時108.30円を割り込みましたが、特段ヘッドラインが見られなかったためニューヨーク時間に入ると安心感から一転し、ドル円は110円付近まで売られ、前日比では0.403円高い109.663円で取引を終えました。
≪2017年08月29日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ベア」 売り85% 買い15%
英ポンド・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
豪ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
NZドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り76% 買い24%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 7月
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 7月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 7月
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 7月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 7月
16:00 CHF KOF景気先行指数 8月
17:30 GBP 消費者信用残高 7月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 7月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 7月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 8月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 8月
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 8月
21:30 CAD 四半期経常収支 4-6月期
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比年率] 4-6月期
- 今日のトレードポイント -
北朝鮮のミサイル発射が失敗に終わったとの見方から、米国からは声明文の発表にとどまったものの、引き続きヘッドラインには警戒が必要です。本日は、ADP雇用統計と米GDP発表を控えているものの、金曜日に雇用統計が予定されている事から大きなサプライズがない限り影響は限定的でしょう。ユーロドルは引き続き上昇が予想され、ドル円はヘッドラインが特になければリスクセンチメントの改善で110円台に突入しそうな気配があるものの、今後北朝鮮に対してなんらかの対応が発表される事は必至であり、その内容如何によっては再びリスクオフの展開になる事も予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.00-110.50
ユーロ・円 130.80-131.90
ポンド・円 140.90-142.00