トランプ米大統領のツィートで反落
昨日のドル円はトランプ政権への懸念から110円前半まで下落。東京市場では米朝の地政学リスク緩和を受けた円売りが継続され110.70円付近を堅調に推移しました。その後の欧州市場では、目立った取引材料がなかったものの一時110.945円まで買い含む展開に。ただ、NY市場に入るとトランプ米大統領が製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムを解散するとツイッターで発表するとトランプ政権への懸念からドル売りが強まり110.40円付近まで反落しました。その後もFOMC議事録で一部のメンバーからインフレ率が目標の2%まで上昇するまで利上げを見送るべきだとした内容を受けてドル売りが加速し一時110.029円まで下落し前日比では0.487円安い110.191円で取引を終えました。
≪2017年08月16日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ベア」 売り75% 買い25%
英ポンド・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
豪ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
NZドル・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り65% 買い35%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期卸売物価指数(PPI)[前期比] 4-6月期
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 7月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 新規雇用者数 7月
10:30 AUD 失業率 7月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 7月
18:00 EUR 貿易収支 6月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 7月
20:30 EUR 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 6月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 8月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 7月
22:15 USD 設備稼働率 7月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
米朝の地政学リスクが後退し15日の米小売売上高で利上げ期待も高まりトレンドの転換点になるかと予想していましたが、トランプ米大統領のツィートで冷や水を浴びせられた格好となりました。また、FOMC議事録でもなかなか目標値まで到達しないインフレ率を懸念され早期利上げ期待も後退しました。投資家のリスク許容度はまた振り出しに戻った印象ですが、米経済が緩やかに成長していることを鑑みると下値でのドル買いは有利と考えます。ただ、トランプ政権や米朝の対立など不確定要素が複数混在するため、突発的な動きに注意しながら取引したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.00-110.70
ユーロ・円 129.50-130.00
ポンド・円 141.50-142.50