米小売売上高に警戒
昨日のドル円は地政学リスクが一服し109円台後半まで反発。東京市場では米朝の地政学リスクへの警戒感が後退するなかで円の売り戻しが優勢になり109.798円まで回復しました。その後、欧州市場では伸び悩んだものの、NY市場に入ると円売りが再開。NYダウが150ドル超上昇するなど投資家のリスク許容度が持ち直したことでドルのサポートとなり、前日比では0.514円高い109.661円で取引を終えました。
≪2017年08月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ベア」 売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
豪ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 6月
15:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 4-6月期
15:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比] 4-6月期
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 7月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 7月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 7月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 7月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 7月
17:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 7月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 8月
21:30 USD 輸入物価指数[前月比] 7月
21:30 USD 輸出物価指数[前月比] 7月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 7月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 7月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 8月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 6月
05:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 6月
- 今日のトレードポイント -
週明けは目立った取引材料がなかったものの、米政府要人らが北朝鮮問題をめぐって外交による解決を目指す発言が相次いだことで地政学リスクへの警戒感が和らぎドル円は巻き戻す動きになりました。これでマーケットは米朝の地政学リスクによるリスク回避の動きは一旦沈静化するとみられます。ただ、いまだに北朝鮮が核兵器開発を取りやめる動きはみせていないため、いつまた緊張が高まるか先行き不透明のため、ポジションの持ちすぎには注意したいです。本日は米小売売上高の発表が予定されています。先週末の米消費者物価指数が弱い結果となり、マーケットに弱気のセンチメントが醸成されている中で予想を下回った場合は早期利上げ期待の剥落から下げ足が速くなるとみてます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.10-109.90
ユーロ・円 129.00-129.50
ポンド・円 141.80-142.50