下値探しの展開
先週金曜日のドル円は109円を挟んだ神経質な展開。東京市場では米朝の地政学リスクを背景にリスク回避の円買いから108.90円付近まで下押しましたが、この水準ではショートカバーが入ると109.25円付近まで反発しました。欧州市場では新規取引材料不足から109円台前半を小動き。NY市場に入ると米消費者物価指数が予想を下回ったことで利上げ期待のはく落から一時108.712円まで急落しました。ただ、安値をつけると一転して109.399円まで反発するなど上下に激しい展開となったものの、前日比では0.087円安い109.147円とで取引を終えました。
≪2017年08月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・円 :「ベア」 売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
豪ドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り65% 買い35%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期小売売上高指数[前期比] 4-6月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 4-6月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[年率換算] 4-6月期
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 6月
- 今日のトレードポイント -
先週の金曜日は出入りの激しい相場になりましたが、終値ベースでみると底堅い印象です。もっとも、今回の米消費者物価指数の結果が奮わなかったことで年内の利上げが遠のいています。CMEのFEDウオッチをみると12月の利上げ確率が36.7%まで低下しており、年内の利上げ見通しは厳しい状況です。米朝の地政学リスクもあるなかで、早期利上げ期待が剥落した状況下で買い進むのは困難とみてます。そのため、現在の下降トレンドは継続することが考えられるため、上昇時には売り場を探しながら取引にのぞみたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.50-109.70
ユーロ・円 128.00-129.50
ポンド・円 141.00-142.50