ドル円は為替介入を警戒
木曜は材料が多く攻防が激しい一日となりました。東京時間の前半は昨日の流れを受け下げて始まりましたが、午後に入るとテクニカルポイントから反転しました。ロンドン時間も強気な流れを引き継ぎ米長期債利回りの上昇に飛び乗る形で一時111.70円台まで上げました。しかし、ニューヨーク時間に入ると米財務長官が為替操作国に対して為替介入を行う事を示唆した事で、日本もターゲットに含まれるとの公算から円がドルに対して買われドル円は一時111円を割り、やや戻して111.20円台で取引を終えました。クロス円では概ね円が買われましたが、対照的にドルは円を除く対主要通貨では強含みました。
≪2017年07月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」 売り73% 買い27%
英ポンド・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
豪ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
NZドル・円 :「ベア」 売り51% 買い49%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り78% 買い22%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP GFK消費者信頼感調査 7月
08:30 JPY 失業率 6月
08:30 JPY 有効求人倍率 6月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 6月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 6月
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 6月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 6月
10:30 AUD 四半期卸売物価指数(PPI)[前期比] 4-6月期
10:30 AUD 四半期卸売物価指数(PPI)[前年同期比] 4-6月期
11:30 SGD 四半期失業率(速報値) 4-6月期
14:30 FRF 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 4-6月期
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 7月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 7月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 7月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 4-6月期
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 5月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 7月
- 今日のトレードポイント -
本日の注目は米国のGDPと個人消費でしょう。市場の期待を裏切る事となればドルが全面安となるでしょう。また、GDP結果が悪ければトランプ政権が政策実行能力の不透明感を払しょくするために貿易赤字国に対して強硬姿勢を取る事は必至で、こちらがリスクオフの流れを加速させればドル円は一気に底値模索の展開となるので警戒が必要です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.50-111.70
ユーロ・円 129.00-130.80
ポンド・円 143.50-147.00