FXレポート

方向感を模索する一日

先週金曜日の為替相場は通貨によってパフォーマンスが異なりました。昨日モラー特別検察官がトランプ大統領への捜査対象をビジネスにまで拡大した報道を受け、トランプ大統領が逆にモラー氏を解任するかもしれない、いわゆるウォーターゲート事件の「土曜日の夜の虐殺」が再来するのではないかとの噂が円買いをもたらし、週末のポジション調整と重なる形でドル円は111.00円近辺まで下落しました。対照的にユーロは緩和期待が続き対ドルで強含みましたが、ユーロ円に関しては円買いの方が強く、テクニカルポイントで下値を試した後に小幅に反発し129円台半ばを推移しました。

≪2017年07月21日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り30% 買い70%
ユーロ・円  :「ベア」       売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ブル」    売り39%  買い61%
豪ドル・円  :「ブル」      売り28%  買い72%
NZドル・円   :「ブル」      売り45% 買い55%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り85% 買い15%

【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 5月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 5月
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 6月
16:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
16:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 5月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 6月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 6月

- 今日のトレードポイント -
 今週の為替相場は方向感の読めない一週間となりそうです。現在良好な米株価を支えている主要ハイテク株の決算が控えていますが、最近の為替市場はインフレ率に関心が移っているため週末を乗り切ればセンチメントの改善からドル円は一転反発をする可能性が見込めます。しかしテクニカル面からは一目均衡表が三役陰転を示す気配があり、ロシアゲートに関わる新しい材料によっては一気に円買いの展開になる可能性も否定できません。また対照的にユーロ円はテクニカル面で下値を確認した事で再び月曜からは上昇トレンドに乗せると予想しています。今週のリスクオフとテーパリング期待が入り乱れる違和感のある状態が、どのように解消されるか見定めたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            110.80-112.30
ユーロ・円        128.30-130.80
ポンド・円        143.00-147.00  

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