再び緊張感走る一日となるか
水曜の為替相場は小動きとなりました。昨日の流れを引き継ぐ形でドル円は小幅安でした。本日予定されている日銀とECBの総裁記者会見への様子見姿勢から、先進国通貨では利益確定の流れが見られました。ドル円は111.80円台まで下落し、ユーロ円とユーロドルも一服ムードからそれぞれ128.80円、1.1500ドル付近まで下落しました。対照的に資源国通貨は力強く、豪ドルと加ドルは対米ドルで強含む流れが止まりませんでした。
≪2017年07月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・円 :「ベア」 売り64% 買い36%
英ポンド・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
豪ドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
NZドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り83% 買い17%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 6月
10:30 AUD 新規雇用者数 6月
10:30 AUD 失業率 6月
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 5月
15:00 CHF 貿易収支 6月
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 6月
15:30 JPY 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
17:00 EUR 経常収支 5月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 6月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 6月
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利グラフのマーク
21:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 7月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 7月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 6月
- 今日のトレードポイント -
本日のポイントは日銀とECBの記者会見となりそうです。昨日まではテクニカル要因とフローが相場の重しとなり緩やかな動きを形成しましたが、本日からは再びファンダメンタルズのテーマが相場の燃料となる可能性が高いでしょう。特にEUのテーパリング期待はあくまで期待の段階であり、ユーロドルは投機筋のポジションにも過熱感が見られるため、ドラギ総裁から市場をなだめる発言が伺えれば失望売りが飛び出す可能性が極めて高いと見ています。日銀政策への懐疑的な見方は回ごとに強まっているため、黒田総裁からも行き詰まりを匂わせる言及があれば、急速な円高に振れる可能性が高く、こちらにも警戒しています。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.30-112.80
ユーロ・円 128.30-130.40
ポンド・円 143.00-148.50