市場心理が上下を誘う
昨日のドル円は、110.038円で取引を開始した後、東京市場は昨日に続きFOMCを待ちながら動意の薄い展開でした。ドル円は110円付近に張り付き、ユーロドルは1.12ドル前半、ポンドドルは1.27ドル中盤でもみあいでした。しかし、欧州市場に入ると弱い米小売高が市場心理を悪化させ材料待ちだったドル円は急落し108円台をつけました。NY市場では、FOMCがFFレートの引き上げを予想通りに行い、市場の関心だったバランスシート縮小の議論が具体的に出たことから、市場心理は冷静さを取り戻しドル円は109円台後半を取り戻しました。前日比では0.516円安い109.564円で取引を終えました。
≪2017年06月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「ベア」 売り62% 買い38%
英ポンド・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り85% 買い15%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 新規雇用者数 5月
10:30 AUD 失業率 5月
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 5月
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 5月
16:30 CHF スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値グラフのマーク
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 5月
18:00 EUR 貿易収支 4月
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表グラフのマーク
20:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
20:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 4月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 6月
21:30 USD 輸入物価指数[前月比] 5月
21:30 USD 輸出物価指数[前月比] 5月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 6月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 5月
22:15 USD 設備稼働率 5月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 6月
- 今日のトレードポイント -
本日の為替市場は、指標の結果を受けた粗い値動きが予想されます。英小売売上高、英政策金利、米新規失業保険申請件数が連続して発表される中、今後の景況感への期待となるか、はたまた失望となるか、市場心理が左右されるでしょう。市場の注目はイギリスのEU離脱、またはBOAのドットチャートのため、各相場参加者のセンチメントを読みながら方向感を伺いたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.00-110.00
ユーロ・円 122.50-123.50
ポンド・円 139.50-141.00