FXレポート

英総選挙は与党保守党の敗北に

 先週金曜日のドル円は、109.825円で取引を開始した後、一時110.808円まで上昇。東京市場では英総選挙の出口調査を受けてポンド円が2円50銭も下落して始った影響を受けてドル円も109.749円まで軟化しました。ただ、その後にポンド円が反発したことでドル円も買い戻され110円台まで回復。NY市場では目立った取引材料がなかったものの、米長期金利が上昇したことを受けて、ドル円は110.818円まで上昇し前日比では0.228円高い110.269円で取引を終えました。

≪2017年06月9日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り31% 買い69%
ユーロ・円  :「ベア」       売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ブル」    売り42%  買い58%
豪ドル・円  :「ブル」      売り21%  買い79%
NZドル・円   :「ブル」      売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り81% 買い19%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 機械受注[前月比] 4月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 5月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 5月

- 今日のトレードポイント -
 9日早朝、英総選挙は出口調査で与党の保守党が過半数に達しなかったことからポンド円は142.50円から140.15円まで大きく窓を開けて取引が開始しましたが、欧州勢参入後はリスク回避姿勢が後退し下値を切り上げ140.491円で取引を終えました。メイ英首相はEU離脱に向けて国民の信を問うために行った選挙は敗北という形で終わりました。メイ首相は辞任意向はないようですが、与党の保守党が過半数を獲得できなかったことから政局不安を背景に来週から再びポンド安が継続するとみてます。一方で、ドルはコミー前FBI長官の議会証言が通り過ぎたことから直近の下落の反動もあり上値を窺う展開になるとみてます。


[今日の予想レンジ]
ドル・円            109.70-111.00
ユーロ・円        122.50-124.00
ポンド・円        140.00-142.00

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