リスク回避姿勢強まる
昨日のドル円は、110.455円で取引を開始した後、109円前半まで下落。東京市場は8日のコミー前FBI長官の議会証言を控えて警戒感からリスク回避の動きとなり、109.75円付近まで軟化しました。その後、日経平均が2万円台を割れたことから円買いが強まり、109.65円付近まで下押しましたが、欧州市場でも円買いを引き継ぎ109.225円まで下げ幅を拡大しました。NY市場ではショートカバーが入るなど戻りが見られたものの、長続きせず前日比では1.053円安い109.403円で取引を終えました。
≪2017年06月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「ベア」 売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り81% 買い19%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期製造業売上高[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 外貨準備高 5月
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 1-3月期
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 4月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 4月
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 4月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
8日のコミー前FBI長官の議会証言を控えてNY市場では取引が手控えられたものの、東京欧州市場では警戒感が強くリスク回避の展開になっています。本日も主要な経済指標の発表がないことから、トランプ米大統領の疑惑を背景にドル円の下値は拡大するとみられるため、売り場を探しながら取引にのぞみたいです。また、明日はECB理事会も控えています。ドラギECB総裁は依然として異例の金融政策による支援が必要だとの考えを示しており、出口戦略に言及するかが注目です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.20-110.00
ユーロ・円 123.30-124.00
ポンド・円 141.00-142.00