対欧州通貨や対資源国通貨などでドルは売られる!
昨日のドル円は、111.160円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価の一時130円超高や米10年債利回りの上昇を支えに日通し高値となる111.60円近辺まで上昇しました。欧米市場では、対欧州通貨や対資源国通貨などでドル安が進んだことや、ナイト・セッションの日経平均先物が弱含んだことが重しとなり、ドル円は日通し安値となる110.93円付近まで値を下げました。カプラン米ダラス連銀総裁は「今年あと2回の利上げは適切」「2%のインフレ目標に向けた進展は遅い」などの見解を示しましたが、目立った反応は見られませんでした。取引終盤以降は若干値を戻し、前日比では0.35円高い111.267円で取引を終えました。
≪2017年05月22クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」 売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ベア」 売り52% 買い48%
豪ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り73% 買い27%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 3月
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 4月
15:00 CHF 貿易収支 4月
15:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 1-3月期
15:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 1-3月期
15:45 FRF 企業景況感指数 5月
16:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
16:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:00 DEM IFO企業景況感指数 5月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 4月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 3月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 4月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 4月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 5月
- 今日のトレードポイント -
米経済指標は強弱まちまちの様相がさらに進み、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げペースがつかみ難くなっていることがドル売りの一要因となっております。また、トランプ政権とロシアの関係を巡る疑惑が強まったことに加え、政治混乱を受け米経済成長策のテコ入れ実施が実現できるのかという不安要素もドルの上値を重くしています。これらの状況が不透明なままではドルの上値の重さは継続しそうです。これを受け本日のドル円は、戻り売りを狙い、政府要人発言に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.50-111.80
ユーロ・円 123.00-125.50
ポンド・円 142.00-147.50