米雇用統計は強弱入り混じる結果になるも底堅く推移!
先週金曜日のドル円は、112.460円で取引を開始した後、前日のNYタイムに円高が加速した反動から持ち高調整の円売りが先行し、112.65円近辺まで上昇しました。東京タイムの午後に入ると、東京市場が休場で閑散取引の中、原油先物相場の急落を受けて、対資源国通貨中心に円買いが加速し、ドル円もつれて日通し安値となる112.09円近辺まで下落しました。欧州市場に入ると、原油先物相場の買い戻しが進んだことや、時間外の米10年債利回りが上昇したことで、ドル円は112円割れ付近での押し目買いが入り、112.45円近辺まで値をもどしました。NY市場に入ると、この日発表された4月米雇用統計で、非農業部門雇用者数は市場予想の18.5万人を上回る21.1万人増加となりましたが、失業率は市場予想の4.6%を下回り、10年ぶりの低水準4.4%と強弱入り混じる結果となりました。市場ではドル買いで反応し、112.76円近辺まで上昇しました。その後は週末の持ち高調整の展開となり、前日比では0.368円高い112.788円で取引を終えました。
≪2017年05月05日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
ユーロ・円 :「ベア」 売り74% 買い26%
英ポンド・円 :「ベア」 売り67% 買い33%
豪ドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り75% 買い25%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 3月
10:30 AUD NAB企業景況感指数 4月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 4月
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 3月
21:15 CAD 住宅着工件数 4月
23:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 4月
- 今日のトレードポイント -
今週のドル円は、週初に、フランスの大統領選挙の決選投票の投開票が控えているためユーロ相場の変動からつられる動きがありそうです。また週末には、4月米消費者物価指数(CPI)・4月米小売売上高を控えますが、FOMCや米雇用統計を無難に通過した一服感が出そうです。テクニカル面では、日足の一目均衡表で雲の中での推移となっており、週末まではこの中での動きが想定されそうですので、基本的には短期的な逆張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.50-113.50
ユーロ・円 122.00-124.50
ポンド・円 144.00-148.00