トランプ発言を受けドルが買い戻される!
先週金曜日のドル円は、109.307円で取引を開始した後、日本株高を見越したドル買いから日通し高値となる109.42円近辺まで上昇しました。東京市場ではクロス円とともに持ち高調整のドル売りに押され109.18円付近までじり安になりました。欧米市場では、週末を控えて持ち高調整のドル売りや、米10年債利回りの低下を受けたドル売りを受け、ドル円は日通し安値となる108.88円近辺まで下押ししました。トランプ米大統領が「税制改革を来週発表する予定」と述べると、ドルは買い戻され、一時109.32円付近まで切り返す場面も見られました。前日比では0.174円安い109.133円で取引を終えました。
≪2017年04月21日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
ユーロ・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ベア」 売り51% 買い49%
豪ドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 4月
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 3月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 2月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 2月
17:00 DEM IFO企業景況感指数 4月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 2月
- 今日のトレードポイント -
北朝鮮への地政学リスクは燻っているものの、マーケットはやや食傷気味になっており軍事衝突など大きな動きがなければ、このまま風化するかもしれません。26日にトランプ大統領は税制改革について公表することを言及しました。改革の中身には大規模な法人税と所得税の減税も含まれておりドル買い圧力が高まりそうです。ただ、オバマケアの代替法案が通らなかったことで一部メディアでは今回の税制改革案も厳しいのではとの見方はありますが、有権者からの支持が強い法人税、所得税の減税のため、議会もおもてだって反対し難いと考えられます。もっとも、税制改革案までも否決された場合には政権への期待はく落からドル円は一段安になり中長期の戦略も考え直す必要が出てくるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.50-111.20
ユーロ・円 117.00-121.00
ポンド・円 139.00-144.00