ムニューシン米財務長官の発言を受けドル買い優勢へ!
昨日のドル円は、108.449円で取引を開始した後、東京市場において市場では「本邦長期資金の買いが観測された」との声が聞かれたほか、日経平均株価が90円超安からプラス圏に浮上したことがドル買いを誘発、さらに米10年債利回りの上昇も支えとなり、108.68円近辺まで値を上げました。欧米市場では、ムニューシン米財務長官が「トランプ米大統領はドルの押し下げを狙うことは絶対にない」と述べたことをきっかけにドル買いが先行する展開となりました。時間外のNYダウ先物や日経平均先物の上昇、さらに米10年債利回りの上昇を受け、ドル円は日通し高値となる109.17円付近まで上昇しました。買いが一巡すると、株価の失速に伴いドル円は108.70円付近まで上げ幅を縮小しました。なお、米地区連銀経済報告(ベージュブック)では「米経済は大半の地域で穏やかな拡大を続けている」「物価は全体的に小幅に上昇した」などの見解が示されましたが、相場への影響は限定的となり、前日比では0.389高い108.850円で取引を終えました。
≪2017年04月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ベア」 売り51% 買い49%
英ポンド・円 :「ベア」 売り52% 買い48%
豪ドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り65% 買い35%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期消費者物価(CPI)[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 3月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 3月
18:00 EUR 建設支出[前月比] 2月
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 2月
19:30 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 4月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 4月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 3月
- 今日のトレードポイント -
好調が予想されていた米企業決算ですが、蓋を開けてみると、良し悪し入り混じる結果となっていることが為替相場の重しとなっている側面があります。その一方で、19日ムニューシン米財務長官が「トランプ米大統領はドルの押し下げを狙うことは絶対にない」と述べたことを契機にドル買いが優勢となりました。また、本邦実需勢の動きを見ると108.30円近辺からドル買いが観測されており、米系短期勢も108円台半ばから買いが観測されています。上記の要因からドル買いの流れに傾きかけている側面が見受けられますが、依然としてトランプ政権の先行き不透明感は払拭されていないため、すんなりドル買いの地合いにはなり難いと思われます。本日のドル円は、108円台半ばではドル買いのスタンスを取り、短期的な利益確保を狙い取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.30-109.50
ユーロ・円 115.00-117.80
ポンド・円 136.50-142.00