FXレポート

米経済指標が好結果になるも上値は重い展開!

昨日のドル円は、109.018円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、前日に引き続き、シリア情勢や朝鮮半島を巡る問題など地政学的リスク回避を目的とした円買いが継続しました。また、日経平均株価が前日比で一時250円超の下落となり、年初来安値を更新したことも嫌気されドル円は一時日通し安値となる108.72円近辺まで下落しました。午後に入ると、下押しする材料が不足したことや、北朝鮮の重大発表が軍事的行動とは一切関係なかったことで、引けにかけてはじり高となり、109.23円近辺まで上げ幅を広げました。欧州勢参入後は、欧州主要株価指数が売り優勢となったほか、時間外の米10年債利回りも2.21%近辺の低水準で推移し、ドル円も108.90円近辺まで売りに押されました。NY市場では、この日発表された米経済指標で、米新規失業保険申請件数が23.4万件と市場予想の24.5万件を下回って改善したほか、4月米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は98.0と、市場予想の96.5を上回り、3カ月ぶりの高水準となったことでドル円は日通し高値となる109.39円近辺まで上昇しました。しかし、その後の報道で「米国がアフガニスタンのトンネル施設を攻撃した」と伝わると、地政学リスクを意識したリスク回避が再び強まり108.96円近辺まで値を下げました。前日比では0.133円高い109.152円で取引を終えました。

≪2017年04月13日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り29% 買い71%
ユーロ・円  :「ブル」       売り37% 買い63%
英ポンド・円 :「ブル」    売り26%  買い74%
豪ドル・円  :「ブル」      売り19%  買い81%
NZドル・円   :「ブル」      売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ブル」    売り49% 買い51%

【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 2月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 3月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 3月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 3月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 3月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 2月

- 今日のトレードポイント -
欧米のイースター休暇を控えていることで、欧米の主要株式市場は全面安となりました。また、昨日NYタイムには、アフガニスタンで過激派組織「イスラム国(IS)」が建設したトンネル施設に対し、非核爆弾の中では最大級のものを投下したと一部通信社で報道され、シリア情勢は緊張がより高まったと考えられます。北朝鮮に関しては、6回目の核実験実施の観測が高まっているとも伝えられており、全体的にリスクオンの流れはしばらく来ないと考えられます。引き続きショートポジションを意識しつつ、短期で利益を狙い取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            108.00-110.00
ユーロ・円        115.00-118.00
ポンド・円        135.00-140.00

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